理科力向上サポート 中学校第3学年

単元名
本時の目標
事象
事象の様子
指導案
ワーク
シート
授業の
様子
<水溶液とイオン>

水溶液には,電流が流れるものと流れないものがあることを見いだし,電極のようすの変化に気付くことができる。
【事象A】精製水に電流を流すと電流が流れない。

【事象B】水道水に電流を流すと電流が流れる。
   
<水溶液とイオン>

塩酸に電流を流すと,どのような気体が発生するか予想し,その予想も基に実験を行い,陽極に塩素,陰極に水素が発生することを見いだすことができる。
【事象A】ビーカーに水を入れ,電極を差し込んで電流を流すと,陽極から酸素,陰極から水素が発生した。

【事象B】ビーカーに塩酸を入れ,電極を差し込んで電流を流すと両極から気体が発生し,においがした。
<水溶液とイオン>

塩化銅水溶液に電流が流れるとき,どのような化学変化が起こっているか説明することができる。
【事象A】水の入ったビーカーに電極を入れ,電流を流すと電気分解が起こり,陽極から酸素,陰極から水素が発生した。

【事象B】水の入ったビーカーに電極を入れ,電流を流すと陽極からは気体が発生し,陰極には茶色い物質が付着した。
   
<水溶液とイオン>

電解質水溶液と2種類の金属によって電流が取り出せること,また,金属の種類によって電流の得られ方が異なることに気付くことができる。
【事象A】食塩水にアルミ板と亜鉛板の電極を使い電子オルゴールを鳴らしてみると鳴った。

【事象B】砂糖水にプラスチック板2枚を使い電子オルゴールを鳴らしてみると鳴らなかった。
   
<水溶液とイオン>

塩酸に2種類の金属板をつないで入れると,両方の金属板から化学変化が起こっていることから,両極での化学変化と電子とイオンの関係を説明することができる。
【事象A】亜鉛板と亜鉛板をモーターにつなぎ塩酸に入れるとモーターは回らない。

【事象B】亜鉛板と銅板をモーターにつなぎ塩酸に入れるとモーターは回る。
   
<水溶液とイオン>

塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和実験を行い,結果を基にイオンモデルで中和を説明することができる。
【事象A】塩酸と水酸化ナトリウム水溶液それぞれにアルミニウムを入れるとアルミニウムは溶ける。

【事象B】塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜたものにアルミニウムを入れるとアルミニウムに変化はない。

理科力向上サポート 中学校第2学年

単元名
本時の目標
事象
事象の様子
指導案
ワーク
シート
授業の
様子
<物質の成り立ち>

水に小麦粉を溶かしたものがふくらむのは,炭酸水素ナトリウムが熱分解することで発生した二酸化炭素によるものであるということを説明することができる。
【事象A】小麦粉と水で作った生地を加熱すると膨らまない。

【事象B】炭酸水素ナトリウムと小麦粉と水で作った生地を加熱すると膨らむ。
<物質の成り立ち>

水の電気分解を行い,水の成分は水素と酸素からできていることを説明することができる。
【事象A】空気の入ったビニル袋に火を近付けると変化が起きなかった。

【事象B】水素が入ったビニル袋に火を近付けると爆発して水ができた。
<生命を維持するはたらき>

身のまわりの果物でタンパク質を分解する酵素について調べることができる。
【事象A】デンプンに胃腸薬を混ぜてデンプンを分解させると,デンプンがサラサラになる。

【事象B】ゼラチン(タンパク質)にタンパク質除去剤(酵素タイプ)を混ぜてタンパク質を分解させると,タンパク質がサラサラになる。
   
<電流と回路>

直列回路や並列回路を組み合わせて,様々な回路を作成し,家庭の照明器具の点灯,消灯について説明することができる。
【事象A】スイッチAをONにすると電球アが点灯する。

【事象B】スイッチBをONにすると電球イが点灯し,スイッチCをONにすると電球イが消える。
   
<電流と回路>

電熱線による水の温度上昇と電力の大きさの関係を見いだすことができる。
【事象A】水300gを800wの電気ケトルで1分間加熱すると,水は30℃上昇した。

【事象B】水300gを1200wの電気ケトルで1分間加熱すると,水は43℃上昇した。
   
<電流と磁界>

磁石と銅線を用いた実験を行い,電流が磁界から力を受けることを見いだすこと。また,電流の向きや磁界の向きを変えると電流が受ける力の向きが変わることを見いだす。
【事象A】磁石上のアルミパイプに電流を流さないと,アルミパイプは動かない。

【事象B】磁石上のアルミパイプに電流を流すと,アルミパイプが動く。
   
<電流と磁界>

磁石とコイルを用いた実験を通して、磁界中の電流の受ける力の向きを電流の向き、磁界の向きと関係付けて考えることができる。
【事象A】U字磁石のN極を上にしてコイルに電流を流すとコイルは動いた。

【事象B】U字磁石のN極を下にしてコイルに電流を流すとコイルは反対向きに動いた。
※U字磁石の極は見せない。
<電流と磁界>

誘導電流の大きさは,用いるコイルの巻き数や磁石の磁力,磁界の変化の大きさによって変わることを見いだす。
【事象A】弱い磁石を巻き数の少ないコイルにゆっくり近付けると,2μAの電流が流れた。

【事象B】強い磁石を巻き数の多いコイルに素早く近付けると,20μAの電流が流れた。
   
<抵抗の大きさを考える>

20Ωの抵抗の組合せで,30Ωの抵抗を作ることができる。
【事象A】20Ωの抵抗2個を直列につなぎテスターで合成抵抗を測定すると,40Ωになる。

【事象B】20Ωの抵抗3個を並列と直列につなぎテスターで合成抵抗を測定すると30Ωになる。(抵抗をつなぎ方は見せない。)
   
<大気中の水蒸気の変化>

・大気中の水蒸気が凝結する現象は気温と関わっていることを見いだし,その温度を調べることができる。
・露点という語句を使い,気温が下がることによって空気中の水蒸気が,水滴にかわることを説明できる。
【事象A】ペットボトルをくみ置きの水に浸すと,変化はなかった。

【事象B】ペットボトルを氷水に浸すと,ペットボトルの内側が白くくもった。
   
<大気中の水蒸気の変化>

気圧と温度の関係を調べる実験結果を基に,気圧が下がることで空気の体積が膨張し,気温が下がることを説明できる。
【事象A】内部を水で湿らせたフラスコを氷水で冷やすと,フラスコ内部が白くくもった。

【事象B】内部を水で湿らせたフラスコをピストンにつなぎ,ピストンを引くとフラスコ内部が白くくもった。
   
<大気中の水蒸気の変化>

気圧と気温との関係を実験の結果から見いだし,表現することができる。
【事象A】ペットボトルを氷水で冷やすとペットボトル内の水蒸気が水滴となり白くくもる。

【事象B】加圧したペットボトルの栓を開けるとペットボトル内の水蒸気が水滴となり白くくもる。
<天気の変化>

上昇気流の発生に気団の動きが関係していることを見いだし,それによって雲が発達することを理解する。
【事象A】Aの雲は温められた空気によって上昇気流が発生してできた。

【事象B】Bの雲は,何らかの理由で上昇気流が発生してできた。
   

理科力向上サポート 中学校第1学年

単元名
本時の目標
事象
事象の様子
指導案
ワーク
シート
授業の
様子
<物質の状態変化>

・状態変化するときの体積や質量の変化を,水とろうを使って比較して調べる活動を通して,体積は変化するが質量は変化しないことを見いだすことができる。
・状態変化では物質そのものが変化するのではないことを理解することができる。

【事象A】液体の水が入ったペットボトル

【事象B】固体の水が入ったペットボトル

<物質の状態変化>

アルコールが液体から気体に変化するときの体積変化の様子を調べる活動を通して、物質が液体から気体に変化するとき体積が増え、液体から気体に変化する量が多いほど、体積変化も大きくなることを理解することができる。

【事象A】水を湯で温めたときは変化がない。

【事象B】エタノールを湯で温めたときは袋が膨らむ。

<物質の状態変化>

水とエタノールの混合液からエタノールを分離する実験を通して、2種類の液体の混合液を加熱して出てきた気体を液体に変えて集めると、沸点の違いを利用して物質を分離することができることを理解することができる。

【事象A】エタノールを湯せんし、加熱後の液体を脱脂綿にしみ込ませ、火をつけるとよく燃える。

【事象B】エタノールと水の混合物を湯せんし、加熱後の液体を脱脂綿にしみ込ませ、火をつけると燃えない。

<身近な物理現象(光の性質)>

全身が映る鏡の大きさを調べ,身長の半分の大きさになることを見いだすことができる。また,鏡からの距離によって,像の映る大きさに変化がないことを見いだすことができる。

【事象A】縦150㎝の鏡の前に立つと,全身が映る。

【事象B】縦30cmの鏡の前に立つと,全身が映らない。

<身近な物理現象(光の性質)>

光の屈折についての実験を行い,光がガラスの境界面で屈折していることを理解し,光の屈折の定性的な関係について考え,表現することができる。

【事象A】レーザーポインターの光を黒板の的に当てると命中する。

【事象B】レーザーポインターの光の道すじにガラスを斜めに入れると黒板の的からずれる。

<身近な物理現象(音の性質)>

音の実験を通して,音は振動であり,空気中では,音が空気の振動によって伝わることに気付くことができる。

【事象A】糸電話の糸をぴんと張って会話すると伝わる。

【事象B】ゴムホースをたるませて会話すると伝わる。

<身近な物理現象(音の性質)>

音は空気中を伝わり、水のような液体、糸や机や金属などの固体も振動して伝わることを実験を通して理解することができる。

【事象A】空気中でブザーを鳴らすと聞こえる。

【事象B】鳴っているブザーを水に入れる。

<身近な物理現象(音の性質)>

音の高さはどのようにすれば変わるのか,実験を通して考察し,自分の考えを表現することができる。

ギターで「カエルの歌」を弾き,使っている弦の様子に着目して聴くようにさせた。
【事象A】複数の弦の太さを変えて演奏する。

【事象B】1本の弦の長さを変えて演奏する。

<身近な物理現象(力と圧力)>

力の大きさとばねののびには比例関係があることを理解することができる。

【事象A】20gのおもりをばねにつるす。

【事象B】おもりより大きい人形をばねにつるす。

<身近な物理現象(力と圧力)>

スポンジの上に置くレンガの面を変えたときのスポンジの凹み方の違いを測定する実験結果から,力の効果は一定の面積にかかる力で表せることを見いだし,説明することができる。

【事象A】下駄を履いて吸水フォームにのると吸水フォームへこむ。

【事象B】ぞうりを履いて吸水フォームにのると吸水フォームはへこまない。

<身近な物理現象(力と圧力)>

実験結果から大気圧の働く方向を考察し,説明することができる。

【事象A】マシュマロにレンガを載せると,縦につぶれる。

【事象B】真空保存容器にマシュマロを入れて減圧した状態から,空気を入れると,全体的に小さくなる。

<大地の変化(火山)>

マグマの粘性と火山の形の関係を説明することができる。

【事象A】マグマに見立てたスライムを段ボールの下から押し出し,マグマが積み重なって火山ができるようすを提示する。

【事象B】つくりの違う3種類の火山について映像を提示する。