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小・中学校の連携を図る特別支援教育の充実に向けて

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○ 教育的配慮に関するアンケートの《書くことに関する支援》
18
ノートのマス目や罫線の幅などは、子どもに合ったものを選ぶ
支援の概要
 子どもによって、自分が書きやすいノートの罫線の幅は違っていて、あまりに小さすぎるとその幅内に収めることが難しい子どもがいる。また、マス目のように一文字一文字を入れる幅がきっちりと決まっていないと安心して字を書き入れることが難しい子どもがいる。そのような子ども達が、安心して書く作業を行うことができる状況を作るために行う支援である。子ども自身が分かっていない状態であれば、教師がその子に合ったノートを紹介することが必要となる。
 
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
19
板書の内容をプリントやメモなどで事前に渡しておき、手元に置かせる
支援の概要
 黒板を見てノートに書き写す作業は、注意集中、追視、視覚的空間認知、目と手の協応等を必要とし、見ることや書くことの苦手な子どもにとっては困難な作業である。見ることの苦手な子どもは、書いているうちに黒板のどこを書くか不明になったり、見誤って書いたりすることが多い。また、書くことが苦手な子どもは、多くの文字を書き写すことに困難さを感じたり、ノートのスペースにどのような配置で書けばよいかがわからなくなることが考えられる。手元にプリントやメモを置いて視線を動かす範囲を狭くし、授業の流れや要点をわかりやすく示したものを見て書くことで授業への困難さが軽減され集中できるようになる。
 
 
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
20
書きやすいペンや鉛筆、消しやすい消しゴムを使用させる
支援の概要
 不器用さや感覚の過敏さを併せ持っている子ども対して、使いやすい道具を指定することも大切な支援である。紙質やその子の筆圧や力加減で書いたり消したりするうちに紙が破れたり、はみ出したりしてやる気が失せたりすることも多い。スムーズに活動できる道具や用具を揃えることで集中して活動に取り組めるようになると思われる。
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
21
見やすいチョークの色で板書する
支援の概要
 見ることに苦手さがある子どもは、黒板のどこに注目したらよいか分からないことがある。色を変えることで特に注目すべきところがはっきりと分かる支援である。色の種類によっては、かえって見えにくいことや、たくさんの色を使いすぎて焦点がぼやけてしまうことがあるので、子どもにとって見やすく大切なことが分かりやすい板書を心がけることも必要と考える。
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
22
板書の書式(左から右へ書くなど)を決めておく
支援の概要
 板書の形式が決まっていることは、どの子にとっても見通しを持って黒板を見ることができ、分かりやすい必要な支援である。
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
23
何についての作文を書くか事前に伝えておく
支援の概要
 作文が苦手な子どもたちから、「書くことがない」「どういう風に書いてよいかが分からない」という言葉をよく聞く。作文は記憶している事実や体験を思い出すことや、書きたいことを頭の中で順序立てて考える必要があるので、記憶の想起、思い出したことの時間的・空間的処理が必要となる。何についての作文を書くかを事前に伝えることで記憶をたどる時間やしたことを順序良く思い出して整理する時間もとれ、スムーズに書く作業に入ることができ、苦手感を軽減できる。
 
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
24
作文を書くときには、写真やVTRなどの手がかりを用意する
支援の概要
 作文のテーマについて、思い出すことのできにくい子どもにとって写真や映像は想起の手がかりとしてとても有効である。あいまいな記憶でも、写真を順番に並べることで時間的な組み立てができたり、5W1Hをゆっくり考えたり、表情からそのときの気持ちを振り返ったりすることができる。
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
28
字を書いたり、計算したりするときに、マス目のあるノートや用紙を使用する
支援の概要
 紙という空間の中で、どのようにバランスを取って文字を書いていったらいいの分かりづらい子どもに対して、マス目という小さな枠を設けることで、安心して1つ1つの文字を書くことにつながる。マス目に合わせて数字を入れることで、桁がずれる心配が消え、計算の間違いを無くすことにもつながる。中学生で、マス目に抵抗があれば、罫線の幅が広いノートを使うとよい。
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 
61
ノートをとる代わりにテープレコーダーやノートのコピー、パソコンを利用するなどの方法を認める
支援の概要
 読むこと、聞くこと、書くことが苦手な子どもへの支援である。読めないために、黒板に書いてあることが分からない、耳から聞いたことを記憶することが苦手なために内容を十分に理解できない、書くことが苦手なために黒板に書かれた文字を写すのにかなりの時間がかかるなど、困難が多い子どもにとっては必要なことである。事前に板書計画を渡しておくのも一つの方法である。音読等であれば、事前に録音したものを渡すことで、文章の読みの助けにもつながる。
 
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 

 

66
課題の提出をする際に、代筆者やテープレコーダー、パソコンなどの使用を認める
支援の概要
 字を書くことが苦手な子どもに対する支援である。このような子どもは、自分で課題を提出しようと思っても、字や文を書くことが難しいために課題を進めることができないことがある。このような子ども対して、保護者や教師が本人に代わって、本人が言ったことを書き留めて作文したり、言ったことを録音したり、パソコンで書いたりする。
 
 
 
支援の難易度
 
 
支援の実施状況
 
 

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最終更新日: 2010-03-23