小・中学校の連携を図る特別支援教育の充実に向けて

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○ 研究の概要

研究テーマ

 

小・中学校連携による、発達障害のある児童生徒の特性に応じた支援の在り方
−通常学級におけるだれもが学びやすい学習環境づくりの提案−

研究テーマ設定の趣旨
(1)
 小・中学校においては、様々な学習や生活場面において、配慮を必要としている児童生徒に対する指導・対応が喫緊の課題となっている。さらに近年では、小学校から中学校への移行期において、うまく適応できずにいる児童生徒の増加が見られる。その背景として、小学校と中学校における学習や生活場面での様々な違いが指摘されており、特に、発達障害のある児童生徒にとっては、大きな壁となっている。
(2)
 中学1年生の時期には、不登校、いじめ、暴力などの気になる行動が急増するいわゆる「中1ギャップ」がある。中央教育審議会においても、平成17年1月1日の「義務教育に係る諸制度の在り方について」(初等中等教育分科会の審議のまとめ)の中で同様の指摘がなされている。これは、思春期の難しい時期に、卒業や入学を経て、学習の進め方や指導法の異なる新しい環境に入る際の移行が円滑に行われていないことが背景の一つではないかと考えられている。

(3)

本教育センターにおける教育相談の事例でも、中学1年生の学力不振や集団への不適応等を主訴とした相談の増加が見られた。また、相談の対象となった生徒に対して心理検査等を行うと、何らかの発達障害の特性を示す割合が多くを占めていた。

    そこで、本研究では、通常学級に在籍する発達障害の児童生徒が、安心した学校生活を送れるように、小・中学校の枠にとらわれない一貫性のある学習環境や支援の在り方を探る。そうすることで、発達障害のある児童生徒の特性に応じた支援が継続的に行われるようになり、ひいては発達障害の周辺の児童生徒にとっても、学びやすい学習環境で安心した学校生活を送ることができるようになると考え、本研究に取り組んだ。
研究の構想図(1年次)
 

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最終更新日: 2010-03-23