小・中学校の連携を図る特別支援教育の充実に向けて

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○ 数学につまずきがある生徒


生活満足度
学習の苦手なこと

生活満足度から考えられること

(グラフと項目別の回答結果をもとにまとめる)

学習の苦手なことから考えられること

(グラフと項目別の回答結果をもとにまとめる)

部活動、友達や先輩に関しては、おおむね満足している。一方、家庭生活や中学校生活、先生、学習に関しては満足していないと思われる。

項目別の回答結果から、部活動では上手になって活躍したいと思っており、先輩や友達との関係も悩んでいないということが分かる。その一方で、家に帰ると疲れたと感じている。また、授業の進み方が速いと感じており、テストが大変だと思っている。また、高校受験や受験勉強のことを心配に思っている。

書くこと、読むこと、話すことについては、得意であると考えられる。しかし、項目別の回答結果から、授業中に先生の話を聞くことについては苦手と感じている。そのため、先生の説明や指示を十分に理解することができずに困っていると考えられる。一方、数や図形については、数の計算をすることと図形の勉強をすることが苦手であると考えられる。

中1生活・学習アンケート結果及び日ごろの行動観察から考えられる生徒像
 「学習での苦手なこと」についての結果を見ると学習における困難さはほとんどないように思われるが、「生活満足度」の結果を見ると、学習に関することに不安を抱えている。その中で、特に本人が苦手と感じているのが、数・図形に関することと、授業中に先生の話を聞き、理解することである。家庭学習では、自分なりにがんばって取り組んでいる。生活場面や学習場面では十分に力を発揮することはできないが、部活動を中心とした人間関係の中では自分を十分に発揮できている生徒と考えられる。
考えられる支援

数学担当の先生と協力しながら解決策を見つけていく。例えば、「計算するときに縦の関係がうまくそろえられないのであれば、マス目がある用紙を計算時に使用する。」「立式ができたら、計算は計算機を使用を認める。」「計算の手順を忘れてしまうようであれば、手順を書いたカードを渡す。」等の支援が考えられる。次に、聞くことが苦手ということへの配慮としては、指示や説明は短く的確な言葉で行う。加えて、ポイントをメモして渡す等、視覚的な支援をしていくことも必要と思われる。他の教科についても、困っているところがないか確認することで、よりよい支援を見つけることができると考えられる。

個人別回答の様子



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最終更新日: 2010-03-23