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生活に生かす
 算数・数学を活用する力とは、数理的な処理のよさ、数学的な見方・考え方を児童生徒の生活の場面で生かすことができる力です。ここでいう生活とは、児童生徒の生活すべてを指しており、日常生活、社会生活とともに学校での生活、算数・数学の学習も「生活」の中に含めます。したがって、活用の中には、既習の知識を活用して新しい算数・数学の知識や方法を生み出す活動も含まれます。
 算数・数学科の学習指導要領によると「〜について理解し、それを適切に用いることができるようにする。」や「〜を進んで活用する態度を育てる。」という表現が多く見られます。すなわち、算数・数学の学習では、その内容を理解し、問題を解けるようになるだけでなく、生活の中で適切に活用できることが求められています。

 
既習事項を生かす
 教科書に沿って学習した内容をより深い理解につなげるためには、既習事項を様々な場面で活用していく機会を与えることが必要です。自分の生活の場面に置き換えて活用することで、初めて算数・数学のよさを実感することができます。児童生徒が、算数・数学のよさを味わうことができれば、「前にやったことが使えそうだ。」「次はどうなるのだろう。」「他の場合でも成り立つのかな。」などと意欲的に学習活動を進めていくことができるとともに、いろいろな場面で算数・数学を生かすことができると考えます。

 
意識させる授業
 算数・数学を活用する力をはぐくむためには、児童生徒一人一人に活用したことを意識させる指導を積み重ねることが必要です。こうした指導を意図的・計画的に準備することによって、日常生活の中で、自分が身に付けた算数・数学の知識や考え方を役に立てることができないかと常に考える児童生徒を育てることができると思います。私たち教師は、毎時間の学習指導の中で既習事項を活用して考える授業を心掛けること、さらに、学習を振り返らせ、既習事項を活用したことを意識付けることにより、児童生徒の算数・数学を活用する力を育てる工夫を重ねることが大切です。
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