将来を見据える子どもが育つ!キャリア教育のすゝめ |
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学習指導案 中学校第2学年 道徳の時間 |
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1 主題名 | |
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自己の向上と個性の伸長 1−(5) 自ら考え、判断し誠実な生き方 1−(3) |
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2 資料名 | |
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3 主題設定の理由 |
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4 本時で重点を置いたキャリア諸能力 |
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選択能力 | 「自己の個性や興味・関心等に基づいて、よりよい選択をしようとする。」 「選択の意味や判断・決定の過程、結果には責任が伴うことなどを理解する。」 1-(3) 自立の精神を重んじ、自主的に考え、誠実に実行してその結果に責任をもつ。(自主・自律と責任) |
5 大単元における位置付け |
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本時は、大単元「職場体験学習」の終末に当たり、これまで学んできたことを基にして進路計画を立て、それを実行に移していくとともに、進路計画を更によりよいものにしていこうとするスタートの時期となる。その時期に本時を設定することで、より道徳的実践力がはぐくまれ、さらに、進路計画を実行、改善していく中で道徳的実践がなされ、道徳性を高めていくとこができると考えている。 |
6 本時 |
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(1) ねらい |
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・ 自らの長所や個性を考え、目標をもって生きていこうとする態度を養う。 |
(2) 展開 |
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過 程 |
学習活動 | 主な発問等 | 指導上の留意点 | 評価(方法) 【キャリア諸能力】 |
導 入 展 開 終 末 |
1 職場体験学習のことを想起する。 2 資料を読んで、内容を整理し考える。 (1) 和夫はどうすべきかを考える。 (2) グループになり話し合う。 3 考えを整理し、意見を発表する。 4 授業の感想を書く。 5 教師の話を聞く。 |
○ 職場体験学習で、事業所の方と進路のことでどんなお話をしましたか。 ○ 和夫は農業高校に進学すべきでしょうか、宮大工への道を進むべきで しょうか。その理由も書いてください。 ○ 短冊黒板に「農業高校」か「宮大工」かの意思表示をしてネームプレートを貼り、理由を発表してください。友達の発表が終わったら、質問したり意見交換をしたりして話し合ってみましょう。 ○ グループで出た意見を発表してください。 ○ 友達の意見を聞いたり、話し合ったりしたことを参考にして、もう一度ネームプレートをはりましょう。 ○ 今日の授業で考えたことを書いてください。(どういうことを考えたか発表してください。) |
・ 本時の学習を身近な問題としてとらえられるようにする。 ・ 和夫のかっとう状況を明らかにする。 ・ 和夫が農業にも魅力を感じていることを押さえておく。 ・ なかなか判断できない生徒には「自分だったらどうするか」など、補助発問をする。 ・ 各グループに短冊黒板と名前を書いたネームカード(付せん紙2色:ピンク・黄色)を配布する。 ・ どちらに進むべきか、ネームカード(ピンク)をはらせ、意思表示させる。各班の短冊黒板を黒板に提示する。 ・ 自分の意見を言い、友達の意見に対して、質問させる。友達の意見を聞き、自分の考えを深めていくよう机間指導をする。 ・ 意見交換がうまく進まず、話し合いが滞っている班には、話し合いの柱を提示して進めさせる。 ![]() ・ もう一度ネームプレートをはらせ、意思表示させる。考えが変わった生徒は、ピンクのネームカードを外し、黄色のネームカードをはる。 ・ 気持ちが変わった生徒にも発表させる。気持ちの変化を重視するのではなく、考えた過程を重視したい。 ・ 目標をもって生きていくことが、自分を表現し、自分を成長させる生き方につながることを話す。大いに悩み、人の意見を聞いて、よく考えることの意義について話す。 |
自分なりの理由を明らかにし、判断することができる。(ワークシート・観察) 【選択能力】 話合いの中で出てきた意見や友達の意見を聞き、自分の考えを深め、判断することができる。(ネームカード・観察) 【選択能力】 |
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7 生徒の様子・感想 |
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・自分の夢を大切にしたいという考えが多かったが、自分を育ててくれた両親に対する孝行心を訴える生徒もいた。 ・自分が選択した方についての理由もしっかり発表できていた。(発表・観察) ・「高校進学のことだけでなく、将来のことを考えていかなければ」という感想も多かった。 ・グループでの話し合いでは、質問したり自分の意見を言ったりして、友人の意見によく耳を傾け、考えを深めていた。(観察・ワークシート) ・全員に意思表示させ、黒板に掲示することで課題意識が高まった。 |
8 考察 |
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・進路決定について、自己の個性や興味・関心等にもとづいて、自分で考え、自分の意思で決定していくものと考える生徒が多くなってきた。今回の授業で、進路決定を迫られる主人公のことを、自分のこととして真剣に受け止め、能動的な態度で授業に臨むことができた。また、友だちの意見を聞いて心が揺らいだ生徒もおり、話し合い活動は有効であった。 ・将来の夢や職業を思い描き、自分の職業や仕事への関心、意欲を高めることに効果的だったと考える。「進路決定の時期はまだまだ先だ」という考えの生徒が多かったが、「自分たちにも進路選択・決定の時が来るんだ」という意識が高まった。 |
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