保護者と共に子どもを支えましょう
 不登校の子どもの自立のためには,保護者と支援者が共に子どもを支えることが必要です。
複数の支援者や保護者から見て,子どもが教室復帰を目指せるのではないかと思えるようになったとき支援者が,子どもや保護者を支えるために持つべき姿勢や支援の手だてについて考えます。
1.保護者とかかわる基本的姿勢
 
不登校の子どもをもつ保護者は,「今後,自分の子どもはどう過ごすべきか」という悩みを抱えている方が多いと思われます。

 このようなとき,かつて不登校だった子どもの保護者と話す機会があれば,多少は悩みが解消されるのではないでしょうか。この会を行うことは,支援者が今後の子ども支援につながる情報が得られたり,保護者が不登校の子どもと話をする機会が得られることなども期待できます。


例:経験者(元不登校生やその保護者等)を交えた情報交換の場の設定
 
【留意点】  
 もと不登校だった子どもの保護者との関係を保ち,協力してもらえるようにもらえるようにしましょう。
 年度ごとに計画的に開催し,保護者は事前にお知らせしましょう。


 子どもを最も支援している家族は母親である場合が多いと思いますが,支援する家族は母親ばかりではありません。父親などが不登校の子どもの支援に熱心に取り組むようなると,子どもの立ち直りは早くなる傾向があるようです。


例:家族ぐるみの交歓会の開催

【留意点】  
 父親だけでなく,兄弟姉妹,祖父,祖母など家族全員で子どもを支えましょう。

 適応指導教室では、保護者とともに子どもを支えるため、他の子どもや保護者との親睦を図るために年に3回「親子ふれあいの会」を行っています。 

2.子どもを支える7つのポイント
 @ 子どものエネルギーの状態を把握
 A 子どもの特徴や特性を知る
 B 子どもの居場所
 C 子どもの活躍の場
 D 褒める
 E スモールステップ
 F 約束を守る
3.保護者と共に支える具体例