保護者と共に子どもを支えましょう
 不登校の子どもの自立のためには,保護者と支援者が共に子どもを支えることが必要です。
複数の支援者や保護者から見て,子どもが教室復帰を目指せるのではないかと思えるようになったとき支援者が,子どもや保護者を支えるために持つべき姿勢や支援の手だてについて考えます。
1.保護者とかかわる基本的姿勢
 不安や緊張を感じている子どもが,徐々に落ち着くことができるようになるためには,「なんとかなりそう」,「自分はできる」と感じられる場面を数多く体験させ,安心できるという気持ちにさせることが大切です。そうすれば,子どもは自信が付き,積極性も生まれてきます。

相談室や保健室で
・朝の会や帰りの会等において,司会や記録等の役割を与えましょう。
・それぞれの子どもに,自分でできる役割をもたせましょう。

家庭で
・子どもが自分でできる手伝いをもたせましょう。
・ボランティア活動などに連れ出してみましょう。

【留意点】
 初めての活動で不安があるように感じられるときは,子どもが補助を求めたらすぐ対応できるようにしましょう。

 これらの活動は活動をすることや,最後までやり通すことが大事なのではありません。大事なことはこれらの活動を通して,新しい場所,新しい人間関係の中でも自分は受け入れてもらえた,安心できたという経験や,自分は人の役に立っているという感じをもたせることです。決して本人が嫌がったり,止めたがっていたりしている活動を強要することがないようにしましょう。


2.子どもを支える7つのポイント
 @ 子どものエネルギーの状態を把握
 A 子どもの特徴や特性を知る
 B 子どもの居場所
 C 子どもの活躍の場
 D 褒める
 E スモールステップ
 F 約束を守る
3.保護者と共に支える具体例