保護者と共に子どもを支えましょう
 不登校の子どもの自立のためには,保護者と支援者が共に子どもを支えることが必要です。
複数の支援者や保護者から見て,子どもが教室復帰を目指せるのではないかと思えるようになったとき支援者が,子どもや保護者を支えるために持つべき姿勢や支援の手だてについて考えます。
1.保護者とかかわる基本的姿勢
 不登校の状況が改善する過程は,どんどん良くなっていくというよりも,一進一退しながら徐々に良くなっていくという場合が多いようです。完全を目指すのではなく,小さな目標や頑張り(=スモールステップ)が大切です。ここでいうスモールステップとは,できることをひとつずつ積み重ねようということではなく,繰り返し繰り返し,徐々に支援を積み重ねることです。その結果,振り返ったとき,「ああ!こんなこともできるようになってきたんだ」ということになると思います。

今できていることに留意して
・1対1なら話せる。 
        → 2,3人とかかわる機会を設けてみましょう。

興味関心の強いことから
・子どもの得意なこと,やりたいと思うことを中心にしましょう。
※スポーツなどに興味関心がある
   → 人のいない体育館やグランドで支援者と2人で
             → 気心の知れた数人で
  とかかわりの人数を増やしていきましょう。

【留意点】
 目標を小刻みにしても越えられない目標があり,先に進めないときもあるでしょう。そんなときは,「そこまで頑張ってこれたこと」や,「今その状態を維持することができていること」などを認めましょう。
 目標が達成できないことは失敗ではありません。その過程の中に,本人の向上した姿を見いだしたいものです。

2.子どもを支える7つのポイント
 @ 子どものエネルギーの状態を把握
 A 子どもの特徴や特性を知る
 B 子どもの居場所
 C 子どもの活躍の場
 D 褒める
 E スモールステップ
 F 約束を守る
3.保護者と共に支える具体例