保護者と共に子どもを支えましょう
 不登校の子どもの自立のためには,保護者と支援者が共に子どもを支えることが必要です。
複数の支援者や保護者から見て,子どもが教室復帰を目指せるのではないかと思えるようになったとき支援者が,子どもや保護者を支えるために持つべき姿勢や支援の手だてについて考えます。

1.保護者とかかわる基本的姿勢
不登校の子どもをもつ保護者は,
 他の子どもは学校に行っているのに,どうして自分の子どもが不登校にならなくてはいけないのだろう。
この状況はいつまで続くのだろう。
このような保護者のつらい気持ちを思いながら・・・。

支援者は保護者と共に子どもを支える仲間であるという意識をもちましょう。
 保護者にとって,支援者はどのように見えているでしょう。
 保護者を指導している場合もあるのではないでしょうか。保護者との関係は,「不登校の子どもを共に支える仲間」でありたいものです。

保護者の子どもに対する気持ちを大切にしましょう。
このままいったら将来が心配だ。 
以前のように教室に入って過ごせるようになるのだろうか?
早く立ち直ってほしい。
登校していた頃よりも子どもと接する時間が増えたり,子どもに対しての思いが強くなるようです。

【留意点】
 保護者に話すときには,子どもの状況などは主観を入れず,あるがままに伝えましょう。
 「こうしてくれ」,「ああして欲しい」等の一方的な要求は慎みましょう。
 これからの支援をどのように行っていくか,保護者と共に考えましょう。
2.子どもを支える7つのポイント
 @ 子どものエネルギーの状態を把握
 A 子どもの特徴や特性を知る
 B 子どもの居場所
 C 子どもの活躍の場
 D 褒める
 E スモールステップ
 F 約束を守る
3.保護者と共に支える具体例