保護者と共に子どもを支えましょう
 不登校の子どもの自立のためには,保護者と支援者が共に子どもを支えることが必要です。
複数の支援者や保護者から見て,子どもが教室復帰を目指せるのではないかと思えるようになったとき支援者が,子どもや保護者を支えるために持つべき姿勢や支援の手だてについて考えます。
1.保護者とかかわる基本的姿勢
 他の子どもには当たり前にできるようなことでも,不登校の子どもには,できるようになるのに時間がかかる場合もあります。そんなときは,本人のできないところに目が行きがちです。しかし,子どもをよく見てみると,以前よりもできるようになったことがあるのではないでしょうか。できるようになったことに目を向け,子どもを褒めながら自己肯定感を高めさせたいものです。

具体的に
・ 自分の部屋の整理整頓ができたときは・・・「部屋の○○がきれいになった」と具体的に褒めましょう。子どもは自分の行為を認めてもらえたことで,喜びと安心感を感じるのではないでしょうか。

タイムリーに
・支援者が気づいたその時を逃さずに伝えましょう。
 後で褒めても,子どもにとって実感が湧かないばかりでなく,「なぜ今になって」という思いがでる場合があります。

【留意点】
 子どもは「自分のしたことがどのように見られているか」に不安を抱いていることが多いようです。「褒める」ときは具体的に「○○は△△で良かったよ。」と声を掛けましょう。また,頑張っているなと感じたら,「その頑張りの過程」を認めてあげましょう。
         
2.子どもを支える7つのポイント
 @ 子どものエネルギーの状態を把握
 A 子どもの特徴や特性を知る
 B 子どもの居場所
 C 子どもの活躍の場
 D 褒める
 E スモールステップ
 F 約束を守る
3.保護者と共に支える具体例