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どのように取り組む? 中学校技術・家庭科、高校家庭科における「食育」指導

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○ 題材名 「 わたしの自慢の朝食をつくろう 」( 第2・3時)   


1 本時の学習指導   

 (1) 目標

○ 朝食に関心をもち、献立作成に取り組もうとする。             (関心・意欲・態度)

○ 各グループの課題に沿った朝食献立を考えることができる。        (工夫・創造)

    

  (2)   指導の工夫

    @「食べる力」(「食育」で付けたい力)の具体的な目標

「自分の健康を考えて、安全な食べ物をバランスよく食べることができる」

「日常の食事は、地域の農産物と関連していることや、地域の伝統と結び付き、先人によって培

  われた多様な食文化があることについて知り、自分の食事に取り入れようとする」

を学習目標として、指導計画の中に具体的に示す。

A 中・高の系統性を踏まえて更に定着を図る学習事項

  「中学生の1日に必要な食品の種類と概量を把握することができる」

「用途に応じた食品の選択ができる」

「1日分の献立作成ができる(1日分を踏まえた朝食の献立)」

を学習事項として位置付け、更なる定着を図る。 

   B実践的・体験的な学習活動の一層の充実

・  課題に沿った献立を考えさせる。

・ 調理の手順や分量等を検討し、実習計画表に記入させる。

  C学んだことを生かす場

・ 既習内容から朝食の献立作成の手順を確認する。

・ 前時のウェビングを参考に必要な既習内容を活用する。(ワークシートの活用)

 (3) 展開

過程
生徒の学習活動
教師の指導・支援
評価とその支援
課題の把握

1 各グループの課題を確認する。

2 献立を作成する手順を確認す

  る。

3 本時の学習課題を確認する。

自分たちの課題に沿った朝食献立をたてよう。

○ グループのメンバーと課題を確認

  するとともに、今日の学習の流れを

  示し、見通しをもたせる。

○ 主食、主菜、副菜、汁物の献立

   カードを提示することにより、作成

   手順を確認させる。

 
課題解決の準備

実践

4 朝食献立の条件を知る。
  ・ 共通の課題
  ・ 調理時間

・ 分量

 

5 グループの課題に沿った献立を

 考える。

 ・ これまでの学習を基に、課題

  に合う食材の組み合わせや調

   理法を考える。

課題
献立
エネルギー ・フレンチトースト
・サラダ
エネルギー ・ツナ卵丼
・ししゃも
・みそ汁
背を伸ばす ・ごはん
・しょうが焼き
・サラダ
・わかめスープ
旬の食材 ・おにぎり
・チーズ入りオムレツ
・きのこ汁
旬の食材 ・さつまいも御飯
・豚汁
・卵焼き
・フルーツヨーグルト
スピード ・卵のせトースト
・オレンジ&レモンドリンク
エコクッキング ・ワンプレートでろこもこ風
・わかめスープ

 <各グループが考えた献立>


 6 実習計画表を記入する。

○ 共通課題として「栄養のバランス

   のとれた朝食」を考慮することを確

   認する。

○ 家庭での調査より、朝食の準備

  に多くの時間を掛けていないことを

  理解させる。

○ 必要に応じて参考にさせるため、

  パンフレット(注)や献立カード等を

  準備しておく。また、家庭での「朝食

  づくり調査」の内容も参考とするよう

  に助言する。

 (注)
   ・佐賀の健康長寿メニュー

 (佐賀県食生活改善推進協議会;

 http://www.pref.saga.lg.jp/web/

 kenkouchouju.html)

 ・佐賀県農産物出回りカレンダー

 (さが“食と農”絆づくりプロジェクト

  「きずなのひろば」;

  http://www.kizuna-saga.jp/)

  

○ 選んだ食材が課題に沿ったもの

  か、教科書等を参考に栄養を確認

  させる。

       <板書(一部)>

 <実習計画表に記入している様子>

○ 能率的に実習できるように、係

  分担や調理の手順を記入させる。




【関心・意欲・態度ア】


【工夫・創造ア】

グループの課題に沿った朝食の献立を考えることができる。〈ワークシート〉
※支援…食材についてのヒントカードを示す。




 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

評価

実践化
  7 調理実習に必要な材料・準備

物等を確認し、次時への見通しを

もつ。

○ 自分の担当する調理について

  は、計画表を確認しておくよう伝

 える。

 
※ 資料等   
指導案(本時)【PDF】 献立一覧表【PDF】  

2 授業を終えて

  中・高の系統性について

    ○ 食品の概量については、必要な分量を判断することに戸惑っていたため、いくつかの食品の

      実物を示すなどの手立てが必要だった。

    ○ 「栄養のバランス」の取れた朝食については、食品をうまく組み合わせて献立を作成することが

      できていた。

  

  実践的・体験的な学習活動について

    ○ 自分たちの課題に必要な情報を、教科書や資料集、これまで学習したワークシート、家庭での

      インタビュー等から見付けていた。

<参考資料>
  (1)  本時で用いた生徒のワークシート  (一部抜粋)                                  
  

(2)「朝食づくり調査」における家庭でのインタビュー例(一部抜粋)

  
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最終更新日: 2009-03-26