問題解決の力をはぐくむ生活科・総合的な学習の時間

            −言語の活用を重視した学習活動を通して−

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1 研究の概要

  (1) 研究テーマ

問題解決の力をはぐくむ生活科・総合的な学習の時間

   −言語の活用を重視した学習活動を通して−

(2)
研究テーマ設定の理由
 

   今日の社会においては、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解

決する資質や能力の育成が一層重視されています。

   生活科・総合的な学習の時間においては、体験を重視しながら、よりよく問題を解決する資質や能力の育成を

図ってきました。しかし、平成20年1月の中央教育審議会答申では、学習活動が体験だけで終わっている場合や、

気付きや思考を質的に高める指導が十分に行われていないことなどの問題点が指摘されています。また、指導

の手立てに課題があるとして、言語活動を位置付けることや、他者と伝え合ったり協同して問題を解決したりする

ことの必要性についても指摘されています。

   平成20度佐賀県教育の基本方針では、問題解決型や探究型などの学習を通して、確かな学力の基盤とな

る言葉を重視しながら、効果ある確かな指導に努める必要性が述べられています。

   このような現状や課題、方針を踏まえ、学習活動が体験だけで終わるのではなく、体験後の気付きを言語化し

て確かなものにしたり、活動後の意見交流を通して更に深く追究したりするなど、言語の活用を重視した学習活

動の充実を図ることが重要であると考え、本テーマを設定しました。

(3)
研究の方向性
 

  そこで、本研究における生活科と総合的な学習の時間では、言語の活用を重視した学習指導を行うことによ

 り、児童は、具体的な活動や体験をよりどころとしながら、問題解決に向けて主体的に活動することができるで

あろうと考えました。

   生活科では、単元の学習過程において、児童が課題意識を明確にして活動する姿を、問題解決に向けて主

体的に活動する姿としてとらえ、授業実践を行います。その具体的な手立てとねらいは、次の2点です。

@  学習内容のねらいに迫らせる上で大切にしたい活動を意識させることで、具体的な活動や体験の過程に着

    目して振り返ることができるようにする。

A  具体的な活動や体験を振り返る際、気付きの言語化を促すことで、次の活動で行いたいことを考えることが

   できるようにする。

   総合的な学習の時間では、問題解決の過程に、体験から得られた情報を言葉を用いて思考・表現し、意見交

を通して深める活動を位置付け、授業実践を行います。その具体的な手立てとねらいは、次の2点です。

@ 情報を、言葉を用いて思考・表現させることで、課題を明確にし、解決の道筋を明らかにしながら自ら追究

  きるようにする。

A  考えを互いに発表し、質問や意見を交わして検討させることで、より高次の解決策を探ったり自分自身の生

  活を振り返ったりできるようにする。

 
(4)
研究の構想

 


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最終更新日: 2009-03-28