そこで、本研究における生活科と総合的な学習の時間では、言語の活用を重視した学習指導を行うことによ
り、児童は、具体的な活動や体験をよりどころとしながら、問題解決に向けて主体的に活動することができるで
あろうと考えました。
生活科では、単元の学習過程において、児童が課題意識を明確にして活動する姿を、問題解決に向けて主
体的に活動する姿としてとらえ、授業実践を行います。その具体的な手立てとねらいは、次の2点です。
@ 学習内容のねらいに迫らせる上で大切にしたい活動を意識させることで、具体的な活動や体験の過程に着
目して振り返ることができるようにする。
A 具体的な活動や体験を振り返る際、気付きの言語化を促すことで、次の活動で行いたいことを考えることが
できるようにする。
総合的な学習の時間では、問題解決の過程に、体験から得られた情報を言葉を用いて思考・表現し、意見交
換を通して深める活動を位置付け、授業実践を行います。その具体的な手立てとねらいは、次の2点です。
@ 情報を、言葉を用いて思考・表現させることで、課題を明確にし、解決の道筋を明らかにしながら自ら追究で
きるようにする。
A 考えを互いに発表し、質問や意見を交わして検討させることで、より高次の解決策を探ったり自分自身の生
活を振り返ったりできるようにする。 |