「食べる力」をはぐくむ食育授業の研究     佐賀県教育センター・プロジェクト研究  OPページへ
研究の概要 食の実態調査 段階的な指導について 授業の実践 役に立つ情報

 段階的な指導題材例の一覧表を作成し,授業づくりについて明らかにしました。
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 「題材例一覧表」の作成上の留意点 と 授業づくりのポイント













@「到達目標」について
○各段階において「身に付けさせたい力」を「到達目標」とし,「食べる力」の4つの視点から,発達段階や教科のねらい,小・中・高等学校とのつながりを考慮して設定しました。

A「学級活動」と「道徳の時間」の指導題材の工夫について
○児童生徒の実態をよく知っている,学級担任が中心となって指導できる題材を考えました。
○長いスパンの総合的な指導ではなく,ポイントを絞って1〜2時間程度で取り組みやすい題材(取り立てて指導する題材)としています。その際に,教科の学習内容や総合的な学習の時間との関連を考慮しました。
○題材名については,「食べる力」の4項目のねらいに分けて題材を挙げる事で,「食べる力」が4つの力からはぐくまれることを意図しました。
○児童生徒の実態を考慮し,繰り返し学習してほしい内容は,各段階においてねらいを変化させながら取り上げるようにしました。 (例:「朝食」や「おやつ」,[食への感謝」にかかわる題材)

B教科の学習との違いや関連性について
○児童生徒の既習事項を確認し,教科指導との関連性を考えて題材設定をしました。
教科指導とのすみわけ(ねらい)を明確にし,「食育」授業の必要性をはっきりさせるようにしました。

         










@主体的に課題解決していくような授業を大事にしました。
○興味・関心を把握したり,実態調査を行ったりして,導入段階での「問題意識」をもたせるようにしました。
「学級活動」:問題解決的な学習の展開にし,「食べる力」の実践力を付けることを目的としました。
「道徳の時間」:道徳的な価値について考え,食生活を中心に自分を振り返ることで「食べる力」を心情面からはぐくむことを目的としました。

A体験的に学ぶことにより,学習事項の定着が図れるようにしました。
○諸感覚を使って,体験を通して学ぶ工夫をできるだけ取り入れました。
自ら気付く活動(話し合い活動)や自分の生活を振り返る活動を取り入れました。

B実践力を高めるために,学んだことを生かす場の設定に配慮しました。
○広げたり,深めたりする場を設定する ⇒教科等の指導との関連を図りました。
○家庭との連携を図る ⇒保護者への通信発行や授業公開を行い,実践協力を依頼しました。
○繰り返し学べるようにする ⇒学校給食や日常の生活指導と関連付けました。

    

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