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心理劇の進め方 | 時間配分 | ||||||||
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流 れ |
生徒の学習活動 | 指導上の留意点 | 50分 | 100分 | |||||
導 入 |
@教室の机を片付づけ,会場を作ります。(椅子を残すこともあります) |
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5 | 5 | |||||
A教師の指示に従って心理劇を始める前のウォーミングアップを行います。 |
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10 | 20 | ||||||
B各グループごと円になって座り,今の気持ちを話します。 |
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展 開 |
C心理劇のテーマを聞きます。 |
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5 | 10 | |||||
D班ごとに役をとり,役柄を創り出してストーリーを話し合います。 |
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E一斉にリハーサルを行います。 (時間を5分程度に区切ります) |
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5 | 5 | ||||||
Fリハーサルが終了したら,教室の前をステージにして,各班が順番に演じます。 ・ステージに立ったら,班のリーダーが観客に,これから演じるストーリーを短く伝え,班員は各自で役や役柄を短く説明します。 |
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20 | 30 | ||||||
G感想を一人ずつ発表します。
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ま と め |
H活動を振り返り,自己評価シートを記入します。 シートをもとに話合い・発表をします。 |
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5 | 30 |
時間配分について 時間配分はあくまでも目安です。心理劇の導入回数に合わせて,ウォーミングアップにかける時間や心理劇を演じる時間を加減してください。 ただし話合い・気付きの交流の時間は長いほど,気付きや発見が増え,学習効果が上がります。 |
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100分授業の場合は 感想や話合い に時間をかけます。さらに同じ心理劇のテーマで,役割を交代させたり,グループの人数を変化させたりもできます。 |
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舞台について 教室を舞台にするときは,「ここが舞台です」と手で示します。または「ここからここまでのこちら側が舞台です」と歩きながら示します。 |
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ウォーミングアップと心理劇プログラムについて プログラム表の中から「してみたい」「これならできそう」と思われるものを選んで,自由に組み立ててください。 演じ終わったら,感想を述べ合い気付きの交流をします。感想では必ずプラスの感想を言わせます。心理劇では「冗談でも,人の悪い所は言わない」と教えます。
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劇に溶け込めない生徒がいたら・・・ グループの中に入らない・ボーっと立っている生徒がいたら,その生徒のそばに黙って立ってください。その生徒は安心するでしょう。動きたくなれば動きます。 |
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心理劇中に,気になる言動や,生徒がはしゃぎすぎたと思ったら・・・ 生徒のどんな行為も,どんな言葉も注意はしません。 人を傷つけるけるような行為,軽蔑するような言葉のときは,時間をとめて(ハイと手をたたく)「約束でした。人を傷つけるようなことはやめましょう」と言い,「ハイ,時間が動きました」と手を一つたたいて心理劇を続けます。 収拾がつかなくなった時は,手を一つたたいて「時間を止めます」と言います。そしてグループごとに「今何をしていますか」と聞きます。生徒は聞かれたことで,「あ,今,私たち何してたかな」と考えて場面にもどります。 |
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心理劇を成功させるための教師の心得 | |
生徒に無理強いをしません。役を振り当てないで生徒の自発性にまかせます。 | |
授業の進行は騒がしいということを認識しておきます。 | |
劇に乗れなくてもよいのです。乗れない自分を発見すればよいのです。 | |
生徒の行為を生かします。座っていたらTVを見ている場面などにします。 (ポジティブな受け止め方をしてください。) |