○ 学習指導案3   商業の学習ガイダンス(商業の学習分野)



 1 単元名  (1)商業の学習ガイダンス  イ.商業の学習分野                    
    ※教科書(実教出版) 2.ゆっくり楽しく学ぶ  (1)学習内容のアウトライン  (2)ゆっくり楽しく学習しよう


※画像については実教出版「簿記」より転載
教材作成者:野ア 俊吉

2 単元について【学習指導要領の内容】

  ここでは,商業の学習分野である流通ビジネス,国際経済,簿記会計,経営情報の4分野の科目や科目の内容に触れるとともに,各分野が目指しているビジネスの理解力と実践力であるマーケティングの力,国際交流能力,会計活用能力,情報活用能力の意義について理解させる。また学習分野と資格取得との関係や卒業後の進学先や就職先など進路についてのガイダンスを行い,将来のスペシャリストとして必要とされる専門性の基礎・基本の学習の重要性について理解させる。

3 授業展開例

  教科「商業」の学習分野は,「流通ビジネス分野」「国際経済分野」「簿記会計分野」「経営情報分野」の4分野に分かれ,それぞれの分野に応じてそれぞれの能力を培うことができるということや,それぞれ4分野の能力の特色について理解させる。またそれぞれの4つの学習分野における資格取得との結び付きや,将来の進路における方向性についても,進路ガイダンスを実施する中で触れ,理解させる。

 4 本時の目標
@商業を学ぶことの素晴らしさや楽しさを実感し,商業科目に対して興味・関心を抱く。(関心・意欲・態度)
A商業の4分野(流通ビジネス分野・国際経済分野・簿記会計分野.経営情報分野)についてそのアウトラインを理解する。(知識・理解)
B各学科の特徴や,カリキュラム,資格取得や進路との関係について理解する。(知識・理解)

5 展開

生徒の活動 教師の指導・支援及び観点別評価
1.前回学習した21世紀のビジネスの世界に必要な能力について考え,質問に答える。

復習の意味も込めて,商業科目を学ぶ目的について説明を受ける。
1.21世紀のビジネスの世界に必要な能力は何であったのか質問する。

自発的に回答するような雰囲気を作る。回答がないようならば指名してもよい。
◎今,ビジネスの世界は・・・・今,流通がホット,進む国際化,ビジネス界の共通語,高度情報通信技術などのヒントを与える。復習であるので,多くの生徒に質問し,自発的に回答させる。
@マーケティング能力
A国際交流能力
B会計活用能力
C情報活用能力
  以上4つの能力を身に付けることだけが商業科目を学ぶ目的ではないことを理解させる。これら4つの能力をさらにパワーアップさせるためには,創造性や主体性を身に付ける必要があるということや,一番大切なものが豊かな人間性であるということを強調する。
学習内容よりも,学習の必要性(将来の進路との結び付き)に重点を置いてガイダンスする。
2.各能力に対応する学習分野における各科目の特徴や将来の進路や資格取得との関係についてガイダンスを受ける。 2.商業科目の学習内容(学習内容のアウトラインと卒業後の進路)について説明する。
@マーケティング能力→流通ビジネス分野
A国際交流能力→国際経済分野
B会計活用能力→簿記会計分野
C情報活用能力→経営情報分野
商業科の学習内容は多岐にわたり豊富であるが,そのすべてを学習するわけではなく,自分の趣味・関心・将来の進路等をよく考えて,学習内容を決定することを押さえる。
※「課題研究」や「総合実践」は学習内容を説明してもわかりにくいので,総合実践の授業風景(2分38秒)や課題研究発表会の動画を見せながらガイダンスを行う。
○資格取得について

※【知識・理解】商業の4分野(流通ビジネス分野・国際経済分野・簿記会計分野.経営情報分野)についてそのアウトラインを理解する。

【関心・意欲・態度】商業を学ぶことの素晴らしさや楽しさを実感し,商業科目を学ぶ意欲を引き出す。
3.自分が所属している学科の特徴や,2年次の各コース類型についてのガイダンスを受ける。 3.各学科の特徴(教育課程表や資格取得)について説明する。「ビジネス基礎」は商業科目の中で,一番初めに学習すべきスタートの科目であり,商業科目の土台となる科目である。土台をしっかり固めることができれば,他の商業科目の学習も,楽しく学習できることを強調する。

○各学科の特色や,資格取得との関係について,教育課程表やシラバスを使って説明する。
  ・商業科    
  ・国際経済科 
  ・情報処理科 

※【知識・理解】各学科の特徴や,カリキュラム,資格取得や進路との関係について理解する。

※【関心・意欲・態度】商業を学ぶことの素晴らしさや楽しさを実感し,商業科目を学ぶ意欲を引き出す。
4.学習計画を立案することの大切さについて説明を受ける。 4.次回は実際に自分の学習計画を作成することを連絡する。それまでに,保護者と進路について具体的に話をしておくことを指導する。
教育課程表やシラバスでわからないことがある場合は,担任の先生や教科担当まで質問に来ることを伝える。