マーケティング能力
江崎グリコ株式会社の初期の広告 時代を映すオリジナル玩具 冷菓製品のポスター 昭和52年
※画像については、「創意工夫−江崎グリコ70年史」より転載(利用許諾済)

  マーケティング能力とは、ビジネスの場において消費者のニーズと欲求を明らかにし、適切な製品開発、価格決定、流通、効果的な販売促進などマーケター(マーケティングの担当者)としての職務を遂行するための基礎的な能力をいいます。そして、その基本的な能力は、1年次にすべての分野の基礎的な科目としての性格をもつ「ビジネス基礎」「簿記」「情報処理」の学習を基礎に流通ビジネス分野の「商品と流通」「商業技術」「マーケティング」の学習を通して身に付けることができます。近年、我が国においても、経済のソフト化、サービス化、及び高度情報通信ネットワーク化等の進展により、商品や商品の売買の方法及び流通の仕組みなどに大きな変化が生じています。そのため、顧客のニーズに対応した企業の経済活動、すなわちビジネスを展開するためのマーケティングの重要性がますます増加しています。流通ビジネス分野では、このような流通活動の変化に対応するため、商品の多様化やその流通の仕組み、さらにはビジネスにおける成功の鍵を握るツールとされているマーケティング能力を身に付けることが目標です。

マーケティングの流れ
  ビジネスを成功・発展させるためには,まず「消費者の欲求(ニーズ)を知り,消費者が満足するものを生み出し,それを提供すること」が必要である。さらにこれを実践していく能力を,マーケティング能力という。マーケティング能力を身につけるためには、流通について理解することが必要である。消費者が広告や各種のプロモーション活動から情報を受けて、購買するまでの心理プロセスとしてAIDMA理論が知られている。
@市場調査
A販売計画
B製品計画
C仕入れ計画と商品管理
D販売計画
E販売経路
F販売促進
G顧客満足の実現
マーケティングの実例
@商店街やショッピングセンターの飾り付けやイベント
A買い物時のトレーディング スタンプ
Bベンチで一休み
Cいつも元気で若々しい店員の店員の応対
 (ハンバーガーショップやファミレス)
D店内の清潔感
Eディスカウントストアの店内の活気
Fコンビニの証明、映画などのチケット販売
GテレビのCM
H「ちきゅうにやさしい」のマーク
(100%再生紙のトイレットペーパー、廃プラスチック)
AIDMA理論とプロモーション
AIDMAモデルでは消費者が情報を受けて、購買に至るまでのプロセスを以下の5段階に分類する。

A:Attention(注意) I:Interest(関心)D:Desire(欲求)M:Memory(記憶)A :Action(行動)

それぞれの消費者がどの段階にあるのかを考慮してプロモーションを考えることが重要である。また,はじめにAttention(注意)を
促すというのは、広告のクリエイティブの現場でも常に意識されていることである。