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本時の目標

(1)

(2)

『電車男』を例に,その魅力を考えさせ,恋愛話をテーマにした物語の構造に気付かせる。

古典作品にも,9多く恋愛(場面)が語られており,時代を越えて人々の興味をかき立てるテーマであることを考えさせる。

本時の評価
(1)
主題を踏まえて話を単純化し,整理している。


教材・補助プリント
電車男(ワーク)
電車男(ワーク)

授業計画(1/6時間)
段階
学習活動
指導上の留意点
導入
『電車男』のストーリーを確認し,恋愛物語として,多くの人を魅了した点を確認する。

今回,恋愛をテーマにした教材を学習することと,まず現代の作品を取り上げることを説明する。

『電車男』のあらすじを生徒に答えさせる。(教師板書)
※作品に対する予備知識が少ない生徒も,発表を聞くことで内容が分かるように答えさせていく。
※古典の授業にありがちな雰囲気の堅さをなくさせる。

※TVや映画を見た者がいるか,『電車男』のストーリーを生徒のどれくらいが知っているかを事前に確認しておき,予備知識がない生徒が多ければ,漫画の抜粋とあらすじを載せたプリントを配布する。

展開
『電車男』のストーリーを恋愛物語という点から,単純化してまとめる。

前の発表で出てきた内容から細かなエピソード゙を除かせ,物語の中心をなす出来事は何か,ワークシートの1に記入させる。(数人に板書させる。)

『電車男』の中で,魅力を感じるポイントを考える。

具体的な魅力をワークシートの2上欄に書かせ,発表させる。

ワークシートの2上欄の恋愛話の構造について,他作品にも通じるよう,一般化させた内容を下欄に短くまとめさせる。
※教師が実際に作業例を示し,手順を説明する。

恋愛の構造を考え,根底にある魅力を考える。

ワークシートの1を参考にして,『電車男』の2人の恋愛についてワークシートの3に短くまとめさせる。
※答え方について,生徒のとまどいが予測されるので,「恋愛を成功させる話」という文の後半の部分をまず板書で示し,文がつながるように上の内容を考えさせる。
※恋愛物語として成り立つために,欠かせない物語の構造を考えさせる。

物語・おとぎ話で,『電車男』の2人の恋愛を一般化した内容が当てはまるものを考えさせる。
※恋愛は,個別の設定は違っても共通した構造を持っていることに気付かせる。
※「人魚姫」や「冬のソナタ」のように,成就しない恋愛を疑問として挙げる生徒がいた場合,結末の違いはあるが物語の展開(構造)自体は共通していることを,物語の展開を例にして補足する。

恋愛をテーマにした古典作品を書き出し,恋愛が時代を超えて物語のテーマになっていることを考える。

恋愛が主要な内容(場面)になっている作品は,古典にもあるか尋ねる。

授業等で扱った作品を振り返らせ,教科書の目次や便覧等を参考に,作品名・恋愛を行う者・恋愛の成否をワークシートの4に書き出させる。
※恋愛を行う者,恋愛の成否を考える作業の中で,その物語の恋愛構造を考えさせる。

作品名・恋愛を行う者・恋愛の成否を発表させる。(教師板書)
※答えられない項目や間違いについては,幾人かの生徒の発表を板書した後,補足することがないか全員に問いかけ,それでも残った項目があれば教師が埋める。
※古典作品が,内容に多く恋愛を含んでいることを確認させる。

まとめ
現代の物語と同じように,古典作品がテーマでとらえられることを考える。

板書した作品が幅広い時代・ジャンルにまたがることを確認させ,現代・古典を通して,恋愛のテーマで作品をとらえられることを投げかける。

次回の授業を予告する。
※恋愛がテーマの古典を読むことを告げる。


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