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本時の目標

(1)  『源氏物語』の概略と文学史を理解させ,作品への関心を深めさせる。
(2)  源氏物語』−桐壺−(前半)の場面を重要な単語や文法に注意しながら,登場人物の人間関係やそれぞれの思いを中心に理解する。
 

本時の評価
 
(1)  根拠となる記述を押さえて,人間関係や思いをまとめている。。[ワークシート・発表]
 

教材・補助プリント
源氏(文学史) 源氏桐壺(本文) 源氏桐壺(ワーク1)    源氏桐壺(板書例)
源氏(文学史) 源氏桐壺(本文) 源氏桐壺(ワーク1) 源氏桐壺(板書例)

授業計画(4/6時間)
段階
学習活動

指導上の留意点
導入
平安文学の源氏物語を読み味わうことを確認する。

前時に扱った江戸時代の作品より前に書かれた「源氏物語」から,恋愛を巡る人々の思いを読み取っていくことを伝える。

展開
『源氏物語』の概略を確認する。

ワークシートを使い,全体の内容を大きくつかませる。

源氏と関係のある女性たちの一覧を見ての感想を尋ねる。
※登場人物への興味を通して,源氏物語への関心をもたせることをねらう。

教師の読みに従って,前半の音読を行う。

 
登場人物を確認し,それぞれの人物になりきって手紙を書くという課題について知る。

テキストに線を引かせ,人物を全て挙げさせた後,同一人物や互いの関係で気付いた部分を答えさせる。
※音読の前に,この学習活動を行うことを予告する。
※この段階では,関係などが読み取れない部分があっても,そのままにし,読解を行う際の課題として残しておく。

天皇を取り巻く女性達の状況と心情,桐壺の更衣の立場と心情を把握する。

次の時間に,抜き出した人物(右大臣の女御・下臈の更衣たち・上達部)のだれかにそれぞれなり,帝に一通だけ手紙(現代文)を書くことを伝える。
※帝に手紙を書くためには,どのような点(互いの関係・自分の思い・伝えたい内容・手紙への書き方)を明らかにする必要があるか挙げさせる。
※帝がどのような地位の人物か確認させた上で,自分たちが手紙を書く場合に押さえなければならない点を考えさせる。

注を参考に,それぞれの人物像を明らかにさせ,心情と桐壺への思いを整理させる。
※宮廷社会の恋愛では,身分が重要な要素であったことを伝える。
※逆接の「が」の前後の内容を尋ね,どのような異常事態が語られているか読み取らせる。

まとめ
次回の課題を確認する。

次回後半の内容を整理した後,手紙を書く活動を行うことを再度伝える。


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