〔共通事項〕をよりどころとして表現と鑑賞の関連を図った指導法の工夫について提案します!!
                                                                   

E「音楽づくり」の授業展開案  6/6

                                                                                                    
(1) 
指導目標
○ソ・ラ・シ・ド・レの5音を使って、反復のある8小節の旋律をつくることができる。

○グループでつくった曲を、どのようにつくったのかについて思いや意図をもっている。 


(2) 評価規準
旋律、反復を聴き取り、それらの働きが生み出すよさや面白さなどを感じ取りながら、反復を生かし、音を音楽に構成するための試行錯誤をして、どのように音楽をつくるかについて思いや意図をもっている。

                                                           (音楽表現の創意工夫)
○反復を生かし、音を音楽に構成している。                                     (音楽表現の技能)


(3) 指導過程


学習活動

教師の支援

◆形成的評価とそれに基づく指導・支援

評価規準と評価方法・資料

 

 


 

 

 



1 前時の学習を想起する。

 

 

 



2 本時のめあてを確認する。


○グループの作品集を楽譜にしたものを見せながら、ピアノで旋律を弾いて聴かせ、自分たちの作品ができた喜びを喚起させる。


○反復の部分(5、6小節)が空欄になった楽譜の付いたワークシートを渡し、どのグループの音楽も、1、2小節の旋律の反復を生かした構成でつくった音楽であったことを思い出させる。


○ワークシートの楽譜を自分たちの手で完成させてから、各グループでつくったオリジナル曲の発表会をすることを確認させる。



 グループでつくった曲をまとめた曲集

グループでつくったオリジル曲の発表会をしよう。

 

 

 


 

 

 

 



3 ワーククシートの空欄に反復の部分の音符を書き込み、楽譜を完成させる。


4 自分たちがつくったお気に入りの旋律を○で囲み、理由を書く。

 

 

 

 

 

 

 

 








5 グループでオリジナル曲の発表会の練習をする。


6 グループのオリジナル曲の発表会をする。

 

 

 

 

 

 


反復の部分(5、6小節)が空欄になったところが、どこの旋律の反復であったかメリーさんの羊の構成を思い出しながら書かせる


○前時に、自分たちの工夫したところやその理由について早くできたグループでワークシートに書くことができていた思いや意図を紹介してから書かせる。

児童の思いや意図の紹介例

曲名「おうごんのペガサス」
・ソラシドレのせんりつは、ペガサスが空に飛んでいくように、音をだんだん高くしていきました。


  曲名「なぞのペガサス」

・付点のリズムのせんりつは、なぞのペガサスがはずんでいるようにしました。

曲名「りすの音楽会」
・ラシラーのせんりつは、りすがおどっているようにつくりました。


◆書けていない児童には、机間指導で、表現の工夫のポイントとなりそうな上行、下行の旋律、付点のリズムの入った旋律などを指し示しながら、どんな気持ちでその音をつくっていったか思い出させる。


○曲の発表は、ソプラノリコーダーで演奏しても、階名で歌ってもどちらでもよいことを伝える。


○グループのオリジナル曲の発表を聴き合い、よかったところを発表させ、曲のよさを共有させる。


《予想される児童の発言に対する教師の支援例》

S1:「りすの音楽会」は、はじめのシラシラシーのところは、りすのちょこちょこ動く感じがして、シーラーシーと音をのばしているところは、楽しく踊っている感じがしました。」

T:「なぜ、S1さんはそのように感じたと思いますか?」

S2:「旋律のリズムが、はじめの方は、タタタタターとなっていて、後の方は、タンタンターとなっているからそのように感じたと思います。」

   

  


・反復を生かし、音を音楽に構成している。
(技ーB)【ワークシート】 

おおむね満足(B)と判断する目安(判断基準)
反復(1、2小節と5、6小節)に気付いて記譜している。


・旋律、反復を聴き取り、それらの働きが生み出すよさや面白さなどを感じ取りながら、反復を生かし、音を音楽に構成するための試行錯誤をして、どのように音楽をつくるかについて思いや意図をもっている。
(創ーB)
【ワークシート・行動の観察】

おおむね満足(B)と判断する目安(判断基準)
ワークシートに旋律か反復に関する自分の思いや意図を書くことができている。

 

 

 


 



グループで曲を発表しているところ
(ソプラノリコーダーで演奏しても、階名で歌ってもどちらでもよい)


グループの発表後、曲のよさについて感想交流をしているところ
    (発問や指示の工夫






  
7 鑑賞から音楽づくりまでの題材を通した学習を振り返る。


○「せんりつのとくちょうをかんじて」の学習を振り返らせ、良かったことやこれから頑張りたいことについて発表させ、今後の音楽活動への意欲を高めさせる。


○グループのオリジナル曲は、ソプラノリコーダーで既に学習した音で構成されているので、是非他のグループの曲の演奏にもチャレンジしてほしいことを伝える。

 

 
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