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研究のまとめ
《「確かな読みの力」をはぐくむ国語科指導について》 
 中学校と高等学校のどちらの教材においても、文章読解が基本となっており、「確かな読みの力」の基礎的側面、「確かな読みの力」の運用的側面はそのために欠かせないものとなっています。特に、中学校での「関係性のパターン」の理解は、そのまま「確かな読みの力」の基礎的側面や運用的側面の具体的な項目にある「関係性の理解」とつながっています。また、高等学校での「分析」の視点として提示されていた「構成」「キーワード」「具体例」の項目も、同様に「確かな読みの力」の基礎的側面や運用的側面とつながっています。それらが、複雑に絡み合って取り上げられるのが実際の授業であり、中学校や高等学校の指導者が発問や活動においてどのような能力がかかわっているか明確に意識しておくことが重要であると思います。

《「確かな読みの力」を支える「書く活動」について》
 「確かな読みの力」の育成に「書く活動」は欠かせないものであると考えます。「書く活動」は「論理的思考」の手助けになり、また、「分析」「鑑賞」「批判・評価」といった活動において、様々な情報や思考を整理し、自分の考えを構築する際に必要な活動であると言えます。注意しなければならないのは、ただやみくもに「書く活動」を取り入れるのではなく、目的を明確にして取り入れなくてはならないということです。「確かな読みの力」に関する側面のどれを育成することを目的としているかを指導者は明確にしておかなければなりません。そこさえしっかりしていれば、「書く活動」は「確かな読みの力」の育成に確実につながっていくと思います。
 

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