第4学年の実践 |
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1 単元名 物語を読んで、感想文を書こう |
教材名 「三つのお願い」 ルシール=クリフトン 作 金原 瑞人 訳
出 典
『はばたき』 4年下 光村図書 |
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【授業者の願い】
本単元では、感想を書くことを苦手とする児童が一つでも多くの感想や考えをもち、自分の考えを明確に感想文に書き表すことができる経験をさせたい。そのためには、内容を読み取り、自分の考えをまとめることやそれを感想文の構成に生かしていくことなど、「書くこと」と「読むこと」の領域を関連付けながら学習を進めていくことが大切であると考える。
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2 単元の目標 |
○登場人物の性格や気持ち、情景を想像し、自分の体験と重ね合わせながら,読んだり書いたりしようとすることができ
る。 |
○自分の考えが明確になるように、段落相互の関係に注意して文章を構成し、目的や必要に応じて理由や事例を挙げて
読書感想文を書くことができる。 |
○叙述に基づいて、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などを想像しながら読み、文章の引用や要約をして自分の感
想をまとめることができる。
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○感想を表すときに使う言葉や表現を選ぶことができる。 |
3 単元の評価規準
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観点 |
評価規準 |
ア 国語への
関心・意欲・態度 |
1 |
登場人物の性格や気持ち、情景を想像し、自分の体験と重ね合わせながら、読んだり書いたりしようとしている。 |
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イ 書く能力 |
1 |
自分の考えが明確になるように、「初め」「中」「終わり」を意識して書いている。 |
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【B書くこと(1)イ】 |
2 |
書きたい視点を選び、理由や事例を挙げて感想を書いている。 【B書くこと(1)ウ】 |
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ウ 読む能力 |
1 |
叙述に基づいて、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などを想像しながら読んでいる。
【C読むこと(1)ウ】 |
2 |
引用したり要約したりしながら自分の感想をまとめている。 【C読むこと(1)エ】 |
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エ 言語についての知識・
理解・技能 |
1 |
感想を表すときに使う言葉を選び、感想文に生かしている。 |
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【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(オ)】 |
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4 単元の計画(全9時間)
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次 |
時 |
主な学習活動 |
指導目標 【 】は評価規準 |
略案とワーク |
一 |
@ |
「物語を読んで、感想文を書こう」という学習課題をもち、学習の流れを確認する。 |
物語に興味をもち、
進んで学習に取り組むことができるようにする。
【ア−1】 |
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二
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A |
全文を読み、場面の設定や物語の展開をつかむ。 |
「読む視点」に沿って読み、物語の内容を捉えることができるようにする。
【ウ−1】 |
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B |
3つのお願いを比べながら内容を捉える。 |
「読む視点」に沿って読み、物語の内容を捉えることができるようにする。
【ウ−1】 |
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C |
会話や行動に着目して読み、登場人物の性格を捉える。
「ノービィ」と似た自分の体験とそのときの思いをまとめる。 |
会話や行動から人物の性格について考え、整理することができるようにする。
【ウ−1】
自分の体験と結び付けながら、物語の叙述を引用したり要約したりして、自分の思いをまとめることができるようにする。
【ウ−2】 |
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D |
物語の表現の工夫を捉え、「ノービィ」の性格が表れるように音読する。 |
物語の表現の工夫に気付き、それについて自分の考えをまとめることができるようにする。
【ウ−2】 |
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三
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E
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〈資料〉「やさしい心」を感想文のモデルとして読み、書き方の工夫を見付ける。 |
感想文を読み、書き方の工夫を見付けることができるようにする。
【ア−1】
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F |
構成を考え、感想文の「初め」「中」を書く。 |
構成を考えて感想文を書くことができるようにする。
【イ−1】
理由や事例を挙げて、感想文を書くことができるようにする。
【イ−2】 |
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G |
構成を考え、感想文の「終わり」を書く。
推敲し、仕上げる。 |
「初め」「中」とつながり合っている内容を書くことができるようにする。
【イ−1】
感想を表す言葉を使って、表現を工夫することができるようにする。
【エ−1】 |
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H
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友達と感想文を読み合い、感想を伝え合う。
初発の感想と比べ、学習を振り返る。 |
友達の感想文を読み、それに対する感想を書くことができるようにする。
【ア−1】
理由を挙げて、友達の感想文のよさについてまとめることができるようにする。
【ウ−2】 |
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〈実践を終えて〉 |
◆ |
言語活動について |
○ |
児童は、感想文を書くという目的意識をもち、読み取った内容をワークシートにまとめていきました。まとめることを通して、思ったこと・感じたこと・考えたことの整理の仕方、感想文の構成などを段階的に学んでいくことができました。 |
○ |
感想文を書くためのコツをつかんでいく過程で、感想文の構成や気持ちを表す言葉などに着目させました。そうすることで、それらの視点に立った感想を交流することができ、児童が理由を挙げて友達の感想文のよさについてまとめることにもつながりました。 |
◆ |
学習評価の進め方について |
○ |
本時の評価方法は、ワークシートの記述内容でした。評価の判定基準を設定することによって、スムーズに評価することができました。また、「努力を要する」状況(C)の児童に対しても、正しく記述できるよう適切な支援をすることができました。 |
○ |
単元の中には、発言内容で評価する場面もありましたが、必ずワークシートの記述内容でも評価するようにしてあったので、もれなく児童全員のその時間の評価をすることができました。授業中の観察によって評価する方法とワークシート等の授業後に評価する方法とを適切に組み合わせることが、効果的な評価を進める上で大切なことの一つであることが分かりました。 |
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