これからの算数科学習指導について提案します!

 小学5年 「図形の角を調べよう」
       5/6時の学習プラン 〜どんな四角形でも、しきつめられるか調べよう〜
  1 本時の目標
 
基本図形の敷き詰めを通して、四角形の角の大きさの和について筋道立てて考える。
   
【数学的な考え方】
 
基本図形を敷き詰める活動を楽しみ、できる模様の美しさや平面の広がりに気付く。
 
【算数への関心・意欲・態度】
  2 主な算数的活動について
 
(ア)
作業的な活動として、自力解決の段階で教科書の折り込みにある四角形を敷き詰める活動をさせる。
また、まとめの段階で、平行四辺形の一部を変えた敷き詰め模様をかかせる。
 
(イ)
説明する活動として、グループで形も大きさも同じ四角形が敷き詰められることの理由を考え、説明させる。
 

  3 本時の展開
 
過程
学習活動
指導上の留意点(・)、評価規準と評価方法(◎○)
算数的活動(◇)、ICT利活用(◆)
つかむ
1 一般の四角形が敷き詰められるか考える。
 
正方形、長方形、平行四辺形は敷き詰められることを確認する。




2 本時の課題を捉える。
まず、正方形や長方形、平行四辺形を提示し、敷き詰められることを確認する。
電子黒板を用いて、2年生で学習した正方形や長方形を敷き詰めたものや、4年生で学習した平行四辺形を敷き詰めたものを見せる。
   
一般の四角形は敷き詰められるか考えさせ、本時の課題をつかませる。
どんな四角形でも、しきつめられるか調べよう。
自力解決
3 自力解決をする。
 
一般の四角形を工夫して敷き詰め、どのようにすれば敷き詰められるか考える。

教科書p129の四角形を切り取らせ、操作を通して、どのようにすれば敷き詰められるか考えさせる。(ア)
   
敷き詰めることができたら、敷き詰められる理由をノートに記述させる。 (イ)
学び合い
敷き詰めた結果や気付いたことについて話し合う。

話し合いの中で見付けたきまりについても、ノートに記述させる。
○ 合同な四角形が敷き詰められることの理由を考え、筋道立てて説明している。
             【数学的な考え方】(観察、ノート)
A 1つの点に四角形の4つの角をすべて集めると敷き詰められることに気付き、その理由として四角形の内角の和が360°であることを記述している。
B 1つの点に四角形の4つの角をすべて集めると敷き詰められることに気付き、記述している。

〔「努力を要する」状況(C)と判断した児童への指導〕
  敷き詰めたものを基に、四角形の角が4つ集まっているところに注目させ、どのようになっているか考えさせる。
前時までに「努力を要する」状況(C)であった児童が「おおむね満足できる」状況(B)となるよう指導し、「十分満足できる」状況(A)の児童がいれば記録に残す。
平行四辺形の一部を変えた図形の敷き詰め模様を見て、気付いたことを話し合う。
形を変えている部分に印を付けながら、どのように平行四辺形の形を変えているのかを調べさせる。
自分なりに平行四辺形の一部を変えた形を作って、敷き詰める。


平行四辺形の敷き詰め模様がかかれた用紙を配布し、平行四辺形の一部を変えて敷き詰め模様をかかせる。(ア)
○ 平行四辺形の一部を変えて、敷き詰め模様を作ろうとしている。 【関心・意欲・態度】(観察、ワークシート)
A 平行四辺形の一部を変えて敷き詰め模様を1つ作り、更に他の敷き詰め模様を作ろうとしている。
B 平行四辺形の一部を変えて敷き詰め模様を作ろうとしている。

〔「努力を要する」状況(C)の児童への指導〕
  画家(M.C.エッシャー)の作品や友達の作品を見せ、一緒に平行四辺形の一部を変える。
前時までに「努力を要する」状況(C)であった児童が「おおむね満足できる」状況(B)となるよう指導し、「十分満足できる」状況(A)の児童がいれば記録に残す。
まとめ
7 本時の学習を振り返り、算数日記を書く。
授業で分かったことや感想、これから気を付けたいことや更に調べてみたいことなどを書かせるようにする。
 

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