これからの国語科学習指導について提案します!!

かんたん授業づくり!(教師用の手引き)

どうやって作る? 国語の授業

はじめに

この手引きは、実際の現場の先生方が国語の授業づくりを考えていくとき、目の前にある教科書教材を通して、児童に力を付けていくことを想定して作成しています。

【読むこと】

@
説明的な文章(説明文など)ですか?文学的な文章(物語文など)ですか?       
説明的な文章と文学的な文章とでは、読み方が変わってきます。一言で表現するならば、説明的な文章はノンフィクションであり、文学的な文章はフィクションであると言えます。説明的な文章では、事実をしっかり読み取り、筆者の意図をとらえ、それについての考えをもたせます。文学的な文章では、場面や登場人物の心の変化などを読み取りながら、主題に迫らせることで、表現の工夫について学ばせます。
A
この教材でどんな力を付けるのかを確認する。                    説明はこちら
どんな力を付けるのかは、学習指導要領解説国語編で確認します。該当学年の領域別に詳しく書いてあります。一目で見るには、P130〜137の系統表を使うと便利です。(「読むこと」領域の系統表はP134〜135)。また、具体的な読み方については、授業モデルを参考に例を載せています。
B
児童はこれまでに、どんな経験をして、どんな力が付いているのかなど、実態を考える。
目の前の児童がこれまでにどんな経験をして、どんな力を付けているのか、以前の学年や単元で様子を考えます。単元の事前にテスト等を行い、身に付けている力の程度を把握する方法もあります。(「基礎・基本の問題プリント」のページ参照)当該学年で身に付けておくべき力については、学習指導要領解説国語編の系統表を見ると分かります。
C
どんな言語活動を取り入れて、授業を進めていくのかを考える。
教材の特性と身に付けさせたい力を考え、どんな言語活動を通して力を付けていくのかを考えます。学習指導要領解説国語編各学年の(2)内容のA言語活動例に具体的な活動が書いてあります。注意しなければならないことは、この言語活動では、実生活に生かせる活動を仕組むことです。だれに伝えるのか(相手意識)、何のために活動するのか(目的意識)をはっきりさせることが大切です。
D
指導計画を立てる。                                    授業モデル
導入、展開、終末の各段階の計画を立てていきます。特に導入は児童の主体的な学習を進めて行く際に大変重要になってきます。単元全体を見通した導入の計画を立てる必要があります。詳しくは、授業モデルを御覧ください。
E
実践する。(実践例があります。)↓
1単位時間の授業では、何を学習するための活動なのかを意識した授業が大切です。授業の最初に学習課題となるめあてを提示し、活動中も常に身に付けさせる力を意識させるようにして、授業の最後には学習のめあてを振り返らせていきます。
F
実践を振り返る。
  単元全体を通した振り返りを行います。単元を通して児童に身に付いた力はどうだったのか、言語活動は適切であったか、教材分析は十分であったかなど、次の教材につなげるために必要なことです。

授業プラン(実践例)はこちらから! 単元計画から一時間の流し方が分かる板書計画と略案があります。

東京書籍 5年下 説明文「森林のおくりもの」
東京書籍 5年下 伝記「マザー・テレサ」
東京書籍 6年下 説明文「100年前の未来予測」
光村図書 3年下 説明文「すがたをかえる大豆」
東京書籍 5年下 説明文「インスタント食品と私たちの生活」
光村図書 5年下 詩「詩を味わおう」
光村図書 5年下 物語文「大造じいさんとガン」
光村図書 3年下 物語文「モチモチの木」
東京書籍 6年下 物語文「海のいのち」

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最終更新日: 2010-03-08