「意思決定を取り入れた討論型の学習」に取り組んでみませんか! |
小学校第3学年 「のこしたいもの つたえたいもの」(本時の様子) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
−浜崎地区に伝わる年中行事「浜崎祇園祭」を通して− |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本時の目標 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
浜崎祇園祭を受け継いでいく方法を地域の人々の願いと受け継いできた人々の努力とを関連付けて考え、浜崎祇園祭を伝えていくためのプランを自分なりに表現することができる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本時の展開の概要(6/10) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
浜崎祇園祭に詳しい方をゲストティーチャーとして招く。児童は、ゲストティーチャーから調べたことを称賛してもらったり、継承する課題についての話を聞いたりすることで、浜崎祇園祭のこれからについて課題意識をもつ。その後、課題の解決策について自分なりのプランを考える。(意思決定1) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本時に取り上げる社会的な問題【社会的な問題のパターン】 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
社会的な問題「浜崎祇園祭の継承者の減少(曳く人が減っていること)」【解決すべき事柄】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本時の様子 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
実戦を終えて | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【成果】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
○ |
社会的な問題に出会わせる手立てとして、ゲストティーチャーの話を聞くことを取り入れました。実際に浜崎祇園に関わっている人から問題点について話を聞いたことで、自分の考えを述べようとする児童や友達の考えを聞き出そうとする児童の姿が見られました。さらに、授業後には、数名の児童が自然に集まり、教室の数か所で話合いを始めていました。これらのことから、児童は、本時の学習により、何とか解決したいという切実感が高まっていることがうかがえます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
○ |
問題を明解にする手立てとして、調べたことを基にどう思うかという児童の思いを表出させ、「その考えは誰が行うとよいと考えているの」や「誰が嬉しいの」などと問い返しました。これにより、活動の主体を限定し、立場を見いださせながらねらいとする話合いに誘導することができました。また、それぞれの児童の思いが誰に身を置いて話しているのかを整理したことで、判断の違いを明らかにし、論題を見いださせることができました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
【課題】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
○ |
児童の思いを重視すると、児童の生活経験や既習事項からプランを考えるため、プランの効果や実現可能性が低いと思われるプランに偏る不安がありました。児童の実態に合わせ、論題を複数準備しておく必要があることが分かりました。児童の自由な発想を大事にしたいのですが、プランが多岐にわたりすぎる可能性があります。絞り込んだり、典型例として取り上げたりして、児童の討論の経験や理解の度合いを勘案しながら、論題を見いださせる手立てが必要になります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
|