学校におけるソーシャルスキル・トレーニングの活動プログラムを提案します!

2 研究の実際

(2) 12の基本スキル

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イ 12の基本スキルの関連
  「12の基本スキル」の関連と基本的な取り組みの流れを示しています。実際に行う場合には、小学校から高等学校までの発達の段階に応じて、スキルを相互に関連させながら取り組むことが望ましいと考えられます。
  次に示す関連図は、各学級でソーシャルスキル・トレーニングに取り組む際の参考となるように作成しました。
       
       
   
【12の基本スキルの関連図】
 
 
基本スキルに関連性があることを示しています。
基本スキルに順序性があることを示しています。
基本スキルに類似性があることを示しています。
基本スキルが対照的であることを示しています。
基本スキルが発展した内容であることを示しています。
 
 
<基本的なかかわりスキル>
 
       
 
 
 
 
     
         
 
<仲間関係発展・共感的スキル>
 
     
 
 
 
     
         
 
<主張行動スキル>
 
 
 
     
 
 
 
         
 
<問題解決技法>
 
 
 
     
 
★「@あいさつ」は最初に取り組みやすいスキルです。学年当初、@に取り組んだ後に「A自己紹介」に取り組むことで、人間関係の基礎をつくります。
 Aで友達の自己紹介を聴くことは、「B上手な聴き方」や「C質問する」の導入ともなります。AにBとCを組み合わせて実施することもできます。
 話を聴いて分からないことがあるときは、質問することが必要となります。BとCは、相手意識をもって人と関わるという点で類似しています。
★児童生徒にとって「D仲間の誘い方」よりも「E仲間の入り方」の実践が難しいので、先にDに取り組みます。
 DとEは、同じシナリオで、視点を変えてモデリングやリハーサルを行うことができます。
 「Fあたたかい言葉かけ」「G気持ちを分かって働きかける」は、どちらも相手の状況を意識する点で類似しています。
★「Hやさしい頼み方」の何かを頼むことと、「I上手な断り方」の頼みを断ることは、対照的なスキルです。しかし、頼みごとに関する行動であることと、相手の気持ちを考えて行動する点では共通しています。
  JはIを発展・応用させたスキルです。Jには拒否をすることと、感情をコントロールすることが含まれており、Iは拒否をすることに発展します。しかし、自分の意思を主張する点で共通しています。
★「Kトラブルの解決策を考える」は高度な技法とされています。@〜Jまでのスキルとは、活動プログラムの進め方が違います。
   
   
○ 小学校の取り組み方
【基本スキル名をクリックすると展開案を見ることができます。】
 小学校では、低・中・高学年の発達の段階に合わせて取り組みます。
 






 
<基本的なかかわりスキル>
 
     
 
     
   
 
         
 
<仲間関係発展・共感的スキル>
 
     
 
 
 
     
         
 
<主張行動スキル>
 
 
 
 
 
 
 
         
 
<問題解決技法>
 
 
 
★低学年
低学年では、<基本的なかかわりスキル><仲間関係発展・共感的スキル>を中心に取り組みます。
<基本的かかわりスキル>は繰り返し行い、定着を図ります。
 
★中学年
中学年では、低学年で身に付けた基本スキルを踏まえて<基本的なかかわりスキル>か<主張行動スキル>までを中心に取り組みます。
 
★高学年
高学年では、中学年までに身に付けた基本スキルを踏まえて、<基本的なかかわりスキル>から<問題解決技法>まで取り組みます。
ワークシート等が
必要な方はこちら

  ※ ソーシャルスキル・トレーニングは、学級の実態に合わせて取り組むことが大切です。学級の実態によっては、
    学年にとらわれずに取り組む場合も考えられます。
 
   
○ 中学校の取り組み方
【基本スキル名をクリックすると展開案を見ることができます。】
    中学校では、小学校までに身に付けてきた基本スキルを踏まえて、ソーシャルスキル・トレーニングに取り組みます。〈基本的なかかわりスキル〉と〈仲間関係発展・共感的スキル〉は、〈関係開始スキル〉と〈関係維持スキル〉に分類し、〈関係開始スキル〉から〈関係維持スキル〉へとつながるように取り組みます。
 
 
<関係開始スキル>
 
   
     
   
     
   
     
   
 
 
<関係維持スキル>
 
   
     
   
     
   
     
   
 
 
<主張行動スキル>
 
 
 
 
 
 
 
         
 
<問題解決技法>
 
 
   
 
★関係開始スキル
学年当初は、子ども同士が知り合いになり、関係を形成していく段階です。「@あいさつ」「A自己紹介」「D仲間の誘い方」「E仲間の入り方」は、仲間関係の形成に必要なスキルであり、初めに取り組みます。
 
★関係維持スキル
関係開始の次は、関係を維持し、親密にしていく段階です。「B上手な聴き方」「C質問する」は仲間関係を維持していくために必要なスキルです。
「Fあたたかい言葉かけ」「G気持ちをわかって働きかける」は親密な関係を結んでいく上で必要なスキルです。




ワークシート等が
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○ 高等学校の取り組み方
【基本スキル名をクリックすると展開案を見ることができます。】
   高等学校では、中学校までに身に付けてきた基本スキルを踏まえて、ソーシャルスキル・トレーニングに取り組みます。〈基本的なかかわりスキル〉と〈仲間関係発展・共感的スキル〉は、〈関係開始スキル〉と〈関係維持スキル〉に分類し、〈関係開始スキル〉から〈関係維持スキル〉へとつながるように取り組みます。
   
 
 
<関係開始スキル>
 
   
     
   
     
   
     
   
 
 
<関係維持スキル>
 
   
     
   
     
   
     
   
 
 
<主張行動スキル>
 
 
 
 
 
 
 
         
 
<問題解決技法>
 
 
   
 
★関係開始スキル
学年当初は、子ども同士が知り合いになり、関係を形成していく段階です。「@あいさつ」「A自己紹介」「D仲間の誘い方」「E仲間の入り方」は、仲間関係の形成に必要なスキルであり、初めに取り組みます。
 
★関係維持スキル
関係開始の次は、関係を維持し、親密にしていく段階です。「B上手な聴き方」「C質問する」は仲間関係を維持していくために必要なスキルです。
「Fあたたかい言葉かけ」「G気持ちをわかって働きかける」は親密な関係を結んでいく上で必要なスキルです。




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