学校におけるソーシャルスキル・トレーニングに関する活動プログラムを提案します!

5 用語集

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自己肯定感 「ありのままの自分でいいんだ」など、自分の存在や価値を肯定する感覚や感情のことである。これが高まると、自分に自信がもて、自分以外の人を受け入れ、支え合えるようになる。自尊感情、セルフエスティームと同義。
ソーシャルスキル・トレーニング(SST) ソーシャルスキルとは、人付き合いを円滑に運ぶための様々な行動のことで、学習によって習得されるものである。ソーシャルスキル・トレーニングは、そのスキルを段階的に身に付けさせるものである。学校教育では、集団不適応問題の予防や、発達障害などの対人関係上の問題の援助などで導入されている。
インストラクション(言語的教示) ソーシャルスキルを学習させようとする前に、これからどんなソーシャルスキルを学ばせようとしているのか、そのスキルを身に付けることが対人関係をよくするのにどんなに大切なものなのかについて話したり、子どもたちと話し合ったりすることである。
モデリング
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教えようとするスキルのモデルを示し、それを観察させ、模倣させることである。ある対人場面で、その場にふさわしい(適切な)ソーシャルスキルとふさわしくない行動を実行して見せる。モデルには、スキル指導によく似た特徴をもたせ、モデル行動のポイントが分かるようにする。そのスキルを行うところだけ見せるより、そのスキルを実行することで、よい結果が得られたところを含めて見せる方が効果的である。
リハーサル(繰り返し練習) インストラクションやモデリングで示した適切なスキルを、実際の行動で何回も繰り返し反復させることである。場面によっては、ロールプレイングを用いることもある。
ロールプレイング 精神科医モレノによって創始されたサイコドラマ(心理劇)から発展した技法で、現実に近いある場面を設定し、ある役割を自発的・即興的に演じることである。これまでの自分の在り方や相手との関係を振り返り、自分では気付かなかった自己の発見や、問題の解決を目的としている。
フィードバック 子どもが、インストラクションに従って実行した行動やモデリングやリハーサルで示した行動に対して、適切である場合には褒め、不適切である場合には修正を加えることである。スキルを実行してみようとする動機を高める機能を果たす。
デモンストレーション これからどのようなことをするのか実際にやって見せ、具体的な手順を理解させることである。リハーサルの進め方を、教師や1グループが試しに行って見せたりする。活動のイメージをもたせることで、その後の展開がスムーズになる。
定着化 授業等を通して教えたスキルが、日常場面で実践されるように促すことである。教えたスキルが、家庭や地域社会で使われたり、学級以外の友達やきょうだい、大人に対しても使われることを目指す。具体的には、教えたスキルを機会あるごとに思い出させたり、どんな日常場面で使えるかを考えさせたり、宿題を出して教室以外の対人行動を記録させたりする。教師は、明るく温かい受容的な態度で臨み、楽しい雰囲気づくりを心掛け、子どもの考えや感情を受け入れ、ゆったりしたペースで進めることが大切である。
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