「食べる」ことから考えよう!−生徒自身が気付き、考える場面を重視した「食」の授業づくりの提案−

平成21年度 佐賀県教育センター

個別実践研究 高等学校家庭科教育研究委員会



高校家庭科では、中学校までの食育の学習を踏まえ、社会的な自立に向けて学んだことを行動に移し、生涯にわたり主体的に食生活を創造していく姿勢をはぐくむことが必要です。そのためには、体験を通して学んできた知識・技術を実践に生かす能力や態度を育てるとともに、個人・家庭から社会へと視点を広げさせ、学んできた知識・技術を生かすことによって食生活が豊かになることや「食」の大切さを実感させることが必要であると考えます。
本研究では、「家庭基礎」において、次に挙げる4つの手立てを考え、授業に取り組みました。
@世界の食糧事情や「食」に関する身近な問題について取り上げ、視聴覚教材を効果的に活用した
   授業展開の中で、生徒自身が現在の「食」の問題点に気付き、考える場面を設定する。
A食に関する問題と自らの食生活とを比較・分析させることを通して、自己の食生活を見つめさせ、
   健全な食生活について考えさせる。
B体験的に学び、本物のよさに気付く場面をつくることで、本物を見極める力を付けさせ、目的に
    合わせた食材の選択と調理の大切さに気付かせる。
C他教科等との関連を図りながら、食事が青年期における心身の健全な成長に及ぼす影響について
   考えさせる。
このような手立てを通して、食の問題を自身のこととし
てとらえさせ、ライフスタイルに応じた食生活の提案ができる能力や態度、体験を通して学んだ知識・技術を実践に生かす力をはぐくむ食育の指導方法について提案します。
  また、気付きを実践に結び付ける学習方法を深めるために有効な、家庭科における問題解決型学習の進め方について提案します。

   

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研究スタッフ 

平成21年度個別実践研究

     平野 佐矢子       (佐賀県教育センター所員)
   
   



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最終更新日: 2010-03-24