活動のエネルギーが高まり,対人関係にも自信がついているように見えたら,支援者は,下記のような状況の把握を行い,本人への支援や環境の整え方に留意しながら,かかわりましょう。

 適応指導教室に通う子どもは,保健室・相談室登校の子どもたちに比べ,て,もう少しエネルギーのない状況の子どもです。この子どもたちに対し,学校復帰へ向けてのモチベイションを高める取組はそのまま,保健室・相談室登校の子どもたちが教室復帰をしようとする場合の参考になるのではないでしょうか。
 そこで,適応指導教室から学校へ向かわせるための取組や配慮事項等を紹介します。

具体的な本人の状態 本人への支援 → 留意点 環境の整え方→ 留意点
・短時間であれば,多くの人とかかわりをもつことができる。

・保健室や教育相談室で元気に過ごしている。

・1時間程度なら教室で過ごすことができる。

・学級や授業の情報に関心を示す。

・自宅で継続的な学習をしている様子がうかがえる。
・子どもが選んだ授業を受けられるよう担当職員へ依頼する。
・いろいろな場面での対応について事前に練習させる。 ・教室に居ることが辛くなったときの居場所を決めておく。
・本人が希望する授業から始める。 ・時間が空いている教師に学習指導への協力を依頼する。 ・子どもの状況(理解の程度,取り組みやすい課題等)をよく伝える。
・授業,行事,集会等子どもが出やすい時間から参加することを勧めてみる。 ・部分参加でもよいことを伝える。
【かかわり方の例】
ロールプレイ,ソーシャルスキルトレーニング
具体的実践を知りたい方はこちらから
適応指導教室の事例を紹介します。
教室復帰へ向けての環境を整え、モチベイションを高める支援