ワークシートの活用による実践です
(千代田町立千代田中学校)
単元名 自然物からの構成
分 野 表現(平面構成デザイン)
学 年 1年生

   
単元の全体指導計画と評価計画
学習活動 評    価
具体的評価目標 Cの状況 Cの状況への手立て
第1次
〈1〉
作品や資料を見ながら,単元の課題意図を知り,制作手順と自然物の観察やスケッチの方法について理解する。

@単元の学習内容について知る。

   学習全体計画表

A自然物の観察やスケッチの方法について知る。
【関・意・態】
制作に関心をもち,そのよさや美しさなどを感じ取り,見通しをもとうとする。
・制作に関心や意欲をもてない。
・制作手順や方法が理解できない。
・参考作品や材料を準備して生徒の興味関心を引く工夫をする。
【鑑賞】
デザインの様々な表現形式や表現方法のよさや美しさをとらえたり味わったりできる。
・観察やスケッチの仕方が理解できない。
・表現形式や方法の違いが分からない。
・参考作品や様々な表現形式,表現方法のよさや美しさのとらえ方について分かりやすく説明する。
第2次
〈2〉
〈3〉
自然物を様々な視点からスケッチする。

@全体のスケッチをする。
A部分を拡大してスケッチする。
【関・意・態】
自分のテーマに合う材料や資料を準備し,様々な角度から描こうとしている。
・自分のテーマに合う材料や資料を準備しようとしない。
・スケッチしても十分な観察をしようとしない。
・生徒のテーマを再確認させ,それにあった材料や資料をアドバイスする。
・ルーペや顕微鏡の使用,写真の活用など視点を変えさせる。
【技能】
自然物をよく観察し,その特徴をとらえスケッチすることができる。
・形の特徴をとらえられず,描くことができない。 ・スケッチのポイントや仕方などを,ワークシートのアドバイスコーナーに教師が描いてみせる。
   
観察シート(スケッチ)
第3次
〈4〉
スケッチを整理し,多様な単位形をつくる。


  観察シート(単位形)
【発想・構想】
スケッチから単純化や強調を考え,自分なりの新しい形を構想することができる。
・単純化や強調が理解できず,形を描くことができない。 ・単純化や強調の意味を説明する。
・単純化や強調の仕方などを,ワークシートのアドバイスコーナーに教師が描いてみせる。
第4次
〈5〉

本時
〈6〉
単位形を組み合わせて画面構成をする。

@構成美の要素を確認する。
A構成美の要素を使い,単位形を基に全体の構成をラフスケッチをする。

Bラフスケッチを基にアイデアスケッチをする。





C自分のアイデアスケッチの意図や工夫を説明し,友達からアドバイスをもらう。
D友達からのアドバイスを参考に自分のアイデアスケッチを見直す。
【発想・構想】
ラフスケッチにおいて,構成美の要素を生かしながらバランスよく全体の画面構成をすることができる。
・構成美の要素が理解できない。
・全体の画面構成がイメージできない。
・構成美の要素やラフスケッチの仕方について,ワークシート等を使って説明する。
・変化や統一感の構成の仕方などを,ワークシートのアドバイスコーナーに教師が描いてみせる。
・単位形を画用紙で作らせ,並べたりして構成を考えさせる。
【技能】
アイデアスケッチにおいて,画面構成を考え,変化と統一感のある構成ができる。
・変化や統一感が理解できない。
・全体の構成が単純でまとまりがない。
・構成美の要素やアイデアスケッチの仕方について,ワークシート等を使って説明する。
・変化やまとまりが乏しい構成は,トリミングなどの工夫をさせる。

画面構成シート
(ラフスケッチ)
画面構成シート
(アイデアスケッチ)
【鑑賞】
自分のアイデアスケッチの意図や工夫を相手に伝え,友達のよさを見つけ合うことができる。
・自分の作品の意図や工夫を友達に伝えることができない。
・友達の作品のよさをしっかり見付けようとしない。
・友達への伝達の方法やアイデアスケッチの見方のポイントをアドバイスする。
第5次
〈7〉
配色計画をする。 【発想・構想】
色相・明度・彩度のグラデーションや色の感情の特性を考えて自分のイメージに合う配色をすることができる。
・作品のイメージがわかず,色を考えることができない。
・配色の効果を考えたり,組合せの美しさを理解することができない。
・色の3要素や色の特性など基礎的なことについて説明する。
・配色辞典の効果的活用方法などについてアドバイスする。
第6次
〈8〉
画用紙に下書きをする。 【技能】
アイデアスケッチを基に,丁寧に下書きができる。
・画用紙全体にバランスよくアイデアスケッチを拡大して描くことができない。 ・ワークシートのアイデアスケッチを拡大コピーし,カーボン紙で転写させる。
第7次
〈9〉
〈10〉
〈11〉
〈12〉
着彩をする。

着彩の技術
・混ぜ方
・水の量
・塗り方
・筆の使い方
【技能】
着彩の技術を的確に使用し,配色計画を基に丁寧に色が塗れる。
・絵の具や水の量が適当であり,色ムラができていることに気付かない。
・はみ出しを気にせず塗り,配色計画も生かしていない。
・実際にパレット上で,絵の具の混ぜ方,水の量,塗り方,筆の使い方を実演してみせる。
・配色計画をしっかり確認させ,変更が必要なら再検討させる。
第8次
〈13〉
作品を鑑賞する。

@制作過程を振り返りながら,自己評価をする。
A友達の作品をグループで相互鑑賞する。


    鑑賞カード
【関・意・態】
自分や友達の作品のよさを見つけようとする。
・自分や友達の作品に興味を示さない。 ・鑑賞カードの記述の仕方や発表の仕方をアドバイスする。
【鑑賞】
互いの作品を鑑賞し合い,それぞれの個性の違いやよさ,工夫しているところを理解できる。
・自分や友達の作品の表現の違いに気付かず,そのよさを認め合うことができない。 ・記述方法の例を示したり,鑑賞のポイントをアドバイスする。
     




実践展開例 1 ワークシート(一太郎版)
構成美の要素 学習全体計画表 毎時間の学習記録表
観察シート 画面構成シート 鑑賞カード





中学美術TOPへ   指導と評価の一体化へ   実践展開例2へ