「発達障害の診断のある生徒の有無」については、27人が「診断のある生徒がいる」と回答しています。「発達障害の診断はないが特性のありそうな生徒」の有無については、35人が「特性のある生徒はいる」と回答しています。このことから、はっきりとした発達障害の診断のある生徒だけでなく、学校の生活の中から発達障害の特性を有する生徒という視点で生徒理解が行われていることが分かります。

また、　教育職員の特別支援教育に関する理解の現状を把握するために、「推進への意識」「発達障害の特性の理解」「【特別な配慮を要する生徒】についての情報の共有」「特性に応じた支援」「保護者からの協力」「巡回相談の情報の有効活用」「推進困難への意識」について質問をしました。どの項目についても、「はい」「どちらかといえばはい」（「推進困難への意識」においては、「いいえ」「どちらかといえばいいえ」）の回答数が多かったようです。このことから、多くの高等学校で特別支援教育に関する理解が図られていると考えられます。

コーディネーターとして役割を推進していく上で、必要だと思う内容について調査しました。回答が多かった項目は、「教育職員の理解」（回答34人）「専門性を高める研修」（回答29人）でした。これらは、日々の実践の中で発達障害の特性を有する生徒について支援するためには、発達障害についての正しい理解や具体的な支援をすることが必要であると捉えられていると考えられます。