つくりだす喜びを味わう児童を育てる図画工作の授業を提案します!!

2 研究の実際                                                    

(1) 学習指導要領における指導計画作成上の配慮事項
  指導計画の作成に当たっては、次の@Aの事項に配慮するものとして、以下のように示されています。
@ 学習指導要領における共同してつくりだす活動
 ★第2の各学年の内容の「A表現」の指導については、適宜共同してつくりだす活動を取り上げるようにすること。

[1(4)]

      この事項は、「A表現」の指導において、児童が友人と共に活動することを楽しむ傾向を生かし、適宜共同して製作する内容を取り入れることを示している。

共同して表現することは、様々な発想やアイデア、表し方などがあることにお互い気付き、表現や鑑賞を高め合うことにつながる。活動を設定する場合には、児童の実態を考慮するとともに、児童一人一人の発想や技能などが友人との交流によって一層働くようにすることが大切である。特に、一人一人が共に活動に参加しているという実感がもてるように工夫することが重要であり、決められた部分を受けもつだけで活動が終わらないようにする必要がある。

                                                    小学校学習指導要領解説 図画工作編(平成20年8月)p57、59

A 学習指導要領における〔共通事項〕 
 ★第2の各学年の内容の〔共通事項〕は表現及び鑑賞に関する能力を育成する上で共通に必要となるものであり、表
  現及び鑑賞の各活動において十分な指導が行われるよう工夫すること。[1(1)]
      この事項は、表現及び鑑賞の各活動において〔共通事項〕に配慮した指導計画を作成する必要から示している。
  〔共通事項〕は、表現及び鑑賞の各活動において、共通に働いている資質や能力であり、児童の資質や能力を具体的にとらえ、育成するための視点として新たに加わった事項である。主な内容として形や色などの造形的な特徴に関する事項とイメージに関する事項の二つの事項を設定している。図画工作科のすべての学習に含まれている内容であり、 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して、常に配慮しながら指導することとした。また、〔共通事項〕の共通とは、「A表現」「B鑑賞」の2領域及びその項目、事項にすべて共通するという意味である。同時に、発想や構想、創造的な技能、鑑賞などの能力に共通して働くという意味である。更に、中学校美術科においても〔共通事項〕を示しており、小学校図画工作科と中学校美術科において一貫して育てることに配慮する必要がある。

                                                    小学校学習指導要領解説 図画工作編(平成20年8月)p57、58

 ★〔共通事項〕については、具体的に次のように示されています。
 ・ 表現及び鑑賞の活動の中で共通に働いている資質や能力です。
  ・  造形的な創造活動の基礎的な能力を育てるための視点として新たに加えられた事項です。
   〔共通事項〕の指導事項は次のように示してあります。
ア 児童が自らの感覚や活動を通して形や色などをとらえること。

低学年 形や色などをとらえること。
中学年 形や色、組合せなどの感じをとらえること。
高学年 形や色、動きや奥行きなどの造形的な特徴をとらえること。

イ 児童が自分のイメージをもつこと。  

低学年 形や色などを基に、自分のイメージをもつこと。
中学年 形や色などの感じを基に、自分のイメージをもつこと。
高学年 形や色などの造形的な特徴を基に、自分のイメージをもつこと。
                                                                                                                                         小学校学習指導要領解説 図画工作編(平成20年8月)p12、13、19、20、29、41、54
 
                                                                                                                                          

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