これからの算数科学習指導について提案します!

 小学4年 「面積」
      2/12時の学習プラン 〜どちらがどれだけ広いでしょう〜
  1 本時の目標
 
長方形や正方形の面積を共通の単位を使って、そのいくつ分で考える。 
   
【数学的な考え方】
 
面積の単位u)と測定の意味について理解する。
 
【数量や図形についての知識・理解】
  2 算数的活動について
 
(ア)
探究的な活動として、1cmの正方形のます目をかき入れ、広さを比べさせる。
 
(イ)
表現する活動として、どちらがどれだけ広いか比べたことを振り返り、図や言葉を用いて分かりやすくまとめさせる。
 
worksheet
  本時の展開
 
過程
学習活動
指導上の留意点(・)、評価規準と評価方法(◎○)
算数的活動(◇)、ICT利活用(◆)
つかむ
 本時の課題をつかむ。
 
面積を数値化して比べる方法を考える。
  提示
ディジタル教科書を用いて、問題の長方形と正方形を提示し、本時の学習内容を把握させる。
どちらがどれだけ広いでしょう。
見通す
 解決の見通しをもつ。
 
1辺が1cmの正方形がいくつ分あるかで比べる。
  面積の単位(読み方、書き方)について理解する。
面積を調べる見通しをもたせるため、前時の経験(ます目の数で比べたこと)を振り返らせる。
   
ディジタル教科書を用いて、1uの書き方を確認する。
自力解決
 自力解決をする。
 
長方形や正方形にます目をかき入れて、何個分か調べる。
     
 《児童がノートにかいた考え》

  「おおむね満足できる」状況(B)と判断したノート記述の例
問題の図形を印刷したプリントを配布して、実際に縦と横をcmごとに区切って方眼をかかせ、方眼の数を数えたり計算したりして求めさせる。(ア)
○ 長方形や正方形の面積を1辺が1cmの正方形を単位として、そのいくつ分で考えている。
             【数学的な考え方】(観察、ノート)
A 1辺が1cmの正方形が縦と横にいくつ敷き詰められるか着目したり、かけ算を用いたりして考えている。
B 方眼上に数字を書いたり、方眼の数を数えたりして考えている。

〔「努力を要する」状況(C)と判断した児童への指導〕
  1cmごとに区切って方眼をかくことを確認し、一つ一つのますに数字を書き込ませる。
前時に「努力を要する」状況(C)であった児童が「おおむね満足できる」状況(B)となるよう指導し、本時において「十分満足できる」状況(A)になった児童がいれば記録に残す。
学び合い
 ペアや全体の学習の場で、自分が調べたことを説明し合う。
  1辺が1cmの正方形がいくつ分あるか、図を使いながら説明をする。
ノートを相手に見せながら、自分が調べたことを相互に説明させる。説明を聞いて分からない点などは質問させたり、相手のよい考えなどはノートに書かせたりする。(イ)
1uの正方形が何個敷き詰められるかに着目して説明させる。(イ)
まとめる
 本時の学習をまとめる。
 
面積を調べるときには、uの正方形がいくつ分あるかを考えればよいことをまとめる。
 《児童がまとめたノートの例》
note.2kouzi
 
 適用問題(p84AB)を解き、本時の学習を振り返って算数日記を書く。
     
  uの正方形がいくつ分かで面積を調べる。
  面積が4uの図形をいろいろかく。
単位面積であるuの意味や読み方や書き方についてまとめさせる。
 
 
   
   
1ますが1cmの方眼にかかれた図形の面積を調べさせる。
1ますの面積が1uであることから、4ます分の図形をかけばよいことに気付かせる。
書画カメラを用いて、児童がかいた図形を拡大提示し、4uのいろいろな図形を確認する。
広さを数値化したことについて、分かったことや感想を書かせる。
◎ 面積の単位(u)と測定の意味について理解している。【知識・理解】(観察、ノート)
A 1辺が1cmの正方形の広さを1uといい、面積も長さやかさと同様に数値化できることを理解し、4uの図形を3つ以上かいたり、同じ面積の図形は多様にかけることについて記述している。
B 1辺が1cmの正方形の広さを1uといい、面積を数値化できることを理解し、4uの図形を2つかいている。

〔「努力を要する」状況(C)と判断した児童への指導〕
  1辺が1cmの正方形のいくつ分で面積を表すことを確認し、方眼の数を調べさせる。
学習活動の観察やノートの適用問題、算数日記の記述の分析を基に、全員を対象とした評価を行い記録に残す。

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