これからの算数科学習指導について提案します!

 小学4年 「面積」
       10/12時の学習プラン 〜畑や山林の面積を求めよう〜
  1 本時の目標
 
ahaで表されている大きな面積の表し方を考える。
   
【数学的な考え方】
 
面積の単位(aha)について理解する
   
【数量や図形についての知識・理解】
  2 算数的活動について
 
(ア)
探究的な活動として、畑や山林の面積を調べることを通して、ahaの単位について考えさせる。
 
(イ)
体験的な活動として、1aを単位とした正方形を実際に作ることで、広さについての感覚をつかませる。
     
  3  本時の展開
 
過程
学習活動
指導上の留意点(・)、評価規準と評価方法(◎○)
算数的活動(◇)、ICT利活用(◆)
つかむ
 本時の課題をつかむ。
 
たて20m、横30mの長方形の形をした畑の面積
 
たて200m、横300mの長方形の形をした山林の面積
畑や山林のような広い土地を表すにはどうしたらよいかを全体で話し合わせ、本時のめあてを確認させる。
畑や山林の面積を求めよう。
見通す
 解決の見通しをもつ。
 《予想される児童の考え》
 
たて20m、横30mの長方形だったら、中庭の広さぐらいだよ。
  たて200m、横300mの長方形だったら、運動場の広さに近いのかな。
畑や山林のような広い面積は、1辺が10m、100mの正方形の面積(1a、1ha)を単位として表すことを知らせる。
a、1haについて、社会科などで使われていることを取り上げ、学校の中庭や運動場の写真などから広さのイメージがもてるようにする。(ア)
自力解決
 自力解決をする。
   
 《予想される児童の考え》
  1辺の長さが10mの正方形は1aなので、
2×3=6  答え 6a
  1辺の長さが100mの正方形は1haなので、
2×3=6  答え 6ha
uを単位としたときと同じように、長方形の面積を計算で求められないか考えさせる。(ア)
○ 1辺が10mや100mの正方形を単位として、大きな面積の表し方を考えている。
             【数学的な考え方】(観察、ノート)
A ahaを単位とし、図や式や言葉を用いて、水田やみかん畑の面積の表し方について記述している。
B aやhaを単位とし、数や式を用いて、水田やみかん畑の面積の表し方について記述している。

〔「努力を要する」状況(C)と判断した児童への指導〕
  水田やみかん畑の縮図に、1aや1haのます目をかき込み、面積の表し方を考えさせる。
前時の1uについての学習で、「努力を要する」状況(C)であった児童が「おおむね満足できる」状況(B)となるよう指導する。また、本時において「十分満足できる」状況(A)になった児童がいれば記録に残す。
学び合い
 自分の考えをペアで説明し合う。
   
   
   
 全体の場で説明する。
 《予想される児童の考え》
  haは1aと比べると、たてと横の辺の長さがそれぞれ10倍なので、面積は100倍になっている。
  図にかいて調べると、1a=100u、
ha=10000uになっている。
 
ノートを見せながら相互に説明させる。
単位とした正方形の1辺の長さがどれだけなのか、図と式を関連付けて説明させる。
   
ディジタル教科書の航空写真を用いて、1u、1a、1ha、1uについて視覚的に理解させる。
   
aと1haの単位の関連について、1辺の長さが10倍になっていることや面積の大きさが100倍になっていることにも気付くことができるようにする。
まとめる
 本時の学習をまとめる。
  田や山林のような広い場所の面積は、1aや1haを単位にして表すとよい。
  a=(   )u、1ha=(   )u
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 1aを実際につくる。
1u、1a、1ha、1uについて、各単位を表す正方形の1辺の長さが次々に10倍になっていることを取り上げ、1aと1haについてまとめさせる。
○ ahaの単位について理解し、uやuの単位との関係を捉えている。【知識・理解】(観察、ノート)
A 正方形の1辺の長さに着目して、1a=100u、1ha=10000uであることに加えて、u、aha、uの単位の相互関係についても記述している。
B 正方形の1辺の長さに着目して、1a=100u、1ha=10000uであることを記述している。

〔「努力を要する」状況(C)と判断した児童への指導〕
  単位面積になる正方形の1辺の長さの違いを明らかにしながら、単位間の関係を視覚的に捉えさせる。
前時の1uについての学習で、「努力を要する」状況(C)であった児童が「おおむね満足できる」状況(B)となるよう指導する。また、本時において「十分満足できる」状況(A)になった児童がいれば記録に残す。

aについては、中庭や体育館などで実際に1辺が
10mの正方形をつくることで量感がつかめるようにする。(イ)
 
   

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