これからの算数科学習指導について提案します!

 小学6年  「拡大図と縮図」  7/8時の学習プラン 
        〜
縮図を使って実際の長さをもとめよう
  1 本時の目標
   ○  縮尺の意味を理解している。
 
【数量や図形についての知識・理解】
   ○  縮図から実際の長さを求めることができる。   
 
【数量や図形についての技能】
     
  2 算数的活動について
   (ア)応用する活動として、 縮図上の長さをはかり、縮尺を基に、実際の長さを求めさせる。
   (イ)説明する活動として、 縮図から実際の長さを求める方法を説明させる。
     
  3 本時の展開
 
過程
学習活動
指導上の留意点(○)、評価規準と評価方法(◇)
算数的活動(◎)
つかむ
 本時の問題を知り、課題をとらえる。

[問題]

右の図は学校のまわりの縮図です。ABの実際の長さ300mを3pに縮めて表しています。校門からポストまでの実際の道のりやきょりは何mですか。

  校門からポストまでを結んだら直角三角形になることに気付かせる。
縮図を使って実際の長さを求めよう。
見通す
 解決の見通しをもつ。
  ・  実際の長さをどれくらい縮めたかを考える。
実際の長さをどれくらい縮めたかを問い、1/10000に縮めていることを確認する。
実際の長さを縮めた割合のことを縮尺ということを知らせる。

縮尺の表し方には次のような表し方があることを知らせる。


縮図では長さを縮めて表しているので、実際の長さは元に戻す必要があることを確認する 。

自力解決
 自力解決をする。
 
《予想される児童の考え》

距離

・AC

5(p)×10000=50000(p) =500(m)

道のり

・AB

4(p)×10000=40000(p)

       =400(m)

・BC

3(p)×10000=30000(p)

       =300(m)

・AB+BC

400+300=700(m)


縮図上の長さをはかり、縮尺を基に、実際の長さを求めさせる。 (ア) 
縮尺の意味を理解している。
【数量や図形についての知識・理解】[ノート、観察]

学び合い
 自分の考えをグループでお互いに説明し合う。
直線の交わり方やならび方について調べたことを友達に説明する。
縮図を基に、図と式を対応させながら説明をさせ、間違っていないかもお互いに確かめさせる。(イ)

 考えたことをグループの代表が発表し、全体で話し合う。
《発表した児童の考え》

実際の長さを求める際は、縮尺をもとに戻す必要があることを確認する。
まとめる
 本時の学習をまとめる。
 縮図を使うと実際の長さを求めることができる。
 振り返り問題を解く。(教科書p78 @)





 本時の学習を算数日記にまとめる。
  《児童が実際に書いた算数日記の例》

縮図と縮尺を活用すれば、実際の長さを計算で求めることができることをまとめる。

縮尺を確認させ、必要な情報として、縮図のどこの長さを測ればよいかを気付かせる。
計算が困難な児童には、単位換算や計算に電卓を使用させる。
縮図から実際の長さを求めることができる。  
【数量や図形についての技能】[ノート、行動観察]
授業で分かったことや感想、これから気をつけたいことやさらに調べてみたいことなどを書かせるようにする。

 
   

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