生きて働く言語能力を育てる「国語科学習指導の具体策」を提案します!
中学校国語科の授業びらきを考えてみよう
国語科の授業びらきは、国語の学習への意欲付けや学習の見通しをもたせることがねらいであり、これからの学習をスムーズに進める上でとても大切な学習です。ここでは、授業を行うための土台となる学習環境や年度当初の授業びらきについて提案します。生徒に、これから何を学び、身に付けていくのかをしっかり考えさせながら、そして、教師も、何をどのように学ばせ、どんな力を身に付けさせるのかを考え、国語科の授業が実りある1年間なるようにしていきましょう。
学習環境と授業びらき
授業びらきに当たっては、これから始まる1年間で、目の前の生徒にどのような力を付けていくのかを考え、そのための授業づくりの方針を立てる必要があります。その際の参考となる点を大きく2つにまとめました。学校や生徒の実態に応じて、適宜ご活用ください。
(1)
学習環境
授業びらきに当たっては、生徒の主体的な学習態度の育成を図るため、学習規律の徹底や教室環境や教材・教具等の工夫などによって、学習環境を整えることが大切です。
〔具体的な手立て〕
◆
学習規律の共有化を図る
国語通信の例
◆
学習計画と振り返りの大切さについて考える
学習計画表例
生徒用手引き
◆
教室環境を整える
〔例〕
・有名な古文や漢文の冒頭部分を教室や廊下等に掲示する。
・ことわざや故事成語、四字熟語のカレンダーを教室や廊下等に掲示する。
・ことわざカルタや日記など、日常生活の中で語彙を増やす取り組みを行う。
以上のようなことを参考に、目の前の生徒の実態をしっかりと把握した上で、生徒の実態に即した授業びらきの準備を行いましょう。
新学習指導要領のねらいに対応した授業づくりの視点や留意点等の詳細については、
「新学習指導要領のねらいに対応した授業づくり」
のページをご覧ください。
(2)
授業びらきのアイディア
(1)学習環境の具体的な手立てを踏まえ、実際の授業びらきを行います。学校や生徒の実態によって、さまざまな形が考えられると思いますが、学年当初によく行う自己紹介や友達の紹介を、国語の学習(話すこと・聞くこと、書くこと)の1つとして行ってみてはどうでしょうか。
自己紹介や友達の紹介を国語の学習として行う授業びらき
話すこと・聞くこと
3時間単元
書くこと
3時間単元
スピーチ(自己紹介)
紹介文(友達の紹介)
〔指導事項〕
A(1)ア「話題設定や取材」 イ・ウ「話すこと」
〔指導事項〕
B(1)ア「課題設定や取材」 イ・ウ「構成」「記述」
授業の流れ
@
国語の授業のオリエンテーション
A
教師によるモデルスピーチ
B
スピーチ原稿の作成
C
ルールの確認
D
スピーチ(「自己紹介」)
E
相互評価・自己評価
授業の流れ
@
国語の授業のオリエンテーション
A
紹介文のモデル学習(短作文づくり)
B
紹介する友達への取材
C
紹介文を書く
D
交流(相互評価)・推敲
E
加筆修正
詳しい授業の展開は、下の「ワークシート・資料【PDF】」に準備しています。
ワークシート・資料等【PDF】
ワークシート・資料等【PDF】
Copyright(C) 2011 SAGA Prefectural Education Center. All Rights Reserved.
最終更新日:2011-03-30