友達との関係についての項目を抜き出しています。
意識調査
左の意識調査の質問項目と同じ色の項目が対応しています。
集団の状態を 把握するシート
記述回答「友達からされて嫌なこと」として「悪口」「暴力」という回答が多かったことから作った項目です。
学校で子どもたちが安心して過ごすために
集団の状態に応じた支援の在り方を探る
平成19年度 佐賀県教育センター プロジェクト研究 人間関係づくり研究委員会


  意識調査の結果を分析して,「集団の状態を把握するためのシート」を作成しました。
  意識調査の回答数が多かった項目や,記述で挙げられていた内容を参考に,教師との関係,授業への意欲,
友達との関係,集団(クラス)の雰囲気,自己存在感を把握する項目を,それぞれ5項目ずつ計25項目を考えま
した。
  例えば,友達との関係を把握する5項目については,下のような過程で質問項目を考えました。
色の付いた項目が回答数の多かったものです。また,項目10は,記述回答の内容を参考に作っています。





        質問項目 回答数 割合
友達にしてもらって
うれしいこと 31 こまっているときに助けてくれたとき 167 53%
32 やさしくはげましてくれたとき 110 35%
33 話を聞いてくれたり,相談にのってくれたりしたとき 89 28%
34 「遊ぼう」と声をかけてくれた(さそってくれた)とき 182 57%
35 グループ作りなどで,仲間に入れてくれたとき 147 46%
36 勉強の分からないところを教えてくれたとき 110 35%
37 まちがったり,失敗したりしても笑わないでいてくれたとき。 99 31%
どんな友達が好きですか。
(安心できますか。) 38 何でも話せる人 112 35%
39 自分のことを分かってくれる人 165 52%
40 いっしょにいてくれる人 103 32%
41 けんかをしてもすぐに仲直りできる人 152 48%
42 だれにでもいいことはいい,悪いことは悪いと言える人 65 21%
43 差別をしないでみんなに同じようにせっしてくれる人 108 34%
44 約束やひみつを守ってくれる人 198 62%


  意識調査では,発達段階による安心できる要因の違いが明らかになりました。小学校低学年と高学年では,
その違いが見られ,高学年では低学年と重なる結果もある一方で,中学校と重なる結果も見られました。
しかし,中学校と高校では,意識の違いはあまり見られませんでした。これらの結果を基に,「小学校低学年用」
「小学校高学年用」「中学・高校用」と3タイプのシートを作成しました。
  また,児童生徒用シートと同じ内容項目で教師用のシートも作成しました。児童生徒と教師が同じ内容項目で
チェックすることで,その差異も把握できるようにしています。さらに,中学校・高校については,部活動における
「集団の状態を把握するためのシート」も作成しました。

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