佐賀県教育センター
平成19・20年度
プロジェクト研究
キャリア教育
<1年次報告>
T 題材名
「自分を知る、友だちを知る」(「中学生活と進路」2007年度版)
U 題材設定の理由
学習指導要領の学級活動の内容(2)「自己及び他者の個性の理解と尊重」で示されている、自分の個性を知り、他者を理解する力は、社会で生きていく上で欠かすことのできないものであり、進路を選択する上で大変重要である。

生徒たちは小学校から「自分や友達のよいところを見付け認める」学習などを通して、自他の理解を進めてきた。しかし、人間は変化するものであり、個性の把握は容易ではない。そこで、自分を見つめ友達に目を向けさせることで、友達とは違う「自分」に気付かせ、人は一人一人個性をもっていることを確認させたい。さらに、その個性を認める大切さを再認識させることで、自他の理解を深めさせたいと考え、本題材を設定した。
V 指導の目標
自他の個性に気付かせ、学級内での相互理解を深めさせるとともに、お互いを尊重し合う態度を育てる。
W キャリア教育の視点   
『個性を知る』
・自分や友達のよさ・個性が分かり、お互いを大切にしていくことができる。
『お互いを支え合う』
・友達と自分の意見を交換することができる。
『課題を見付け主体的に解決する』
・自分の新たに発見したよさをさらに伸ばしていこうとする。
X 指導計画   
Y 本時の学習
(1) 本時の目標
@ 学級内での相互理解を深め、お互いを尊重しようとする。(関心・意欲・態度)
A 人それぞれの個性に気付き、自分のよさを考えることができる。(思考・判断)
B 自分の個性を伸長していくための望ましい行動目標を、『振り返りカード』に書くことができる。(技能・表現)
C 自他のよさに気付き、そのよさをお互いに伸長していくことの意義を理解する。(知識・理解)
(2) 本時の展開
過程 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 評 価


1 個性とは何かを考える。 ・「気持ちが優しい」「責任感がある」「スポーツが得意である」など、だれにでも個性があることを伝える。   







2 今日のめあてと、学習の手順、『マイ・カード』の使い方を知る。 『アドバイスの手紙』を書いたことを思い出すことで、個性について関心を高めることができるようにする。   
3 『マイ・カード』を書く。
・自分の個性についてよく考えさせるために、1項目ごとに記入の仕方を説明し記入させる。


・記入した『マイ・カード』を集める。
・自分のよさを考えているか。(マイ・カード、行動観察)A
4 『マイ・カード』の内容を聞き、だれかを当てる。
・「お互いを支え合う力」を意識させるために、相手の気持ちに配慮しながら発言することを伝える。


・自他の個性に気付かせるために、『マイ・カード』がだれのことなのか、分かった理由まで説明することを伝える。
.・人それぞれの個性に気付き、お互いを尊重しているか。(発言内容)@






5 『マイ・カード』と『アドバイスの手紙』を読み、『振り返りカード』を記入する。
・友達の自分に対する理解を自己理解に役立てるために、『アドバイスの手紙』を配布する。


・『振り返りカード』の記入において、自己理解を深め、個性を伸ばすために、どんなことに取り組むか考える時間を長くとるようにする。
・『振り返りカード』に、自己理解の深まりに関する内容を書けているか。(振り返りカード)AB




6 発表したり、友達の発表を聞いたりして、実践への意欲をもつ。 ・友達の発表を聞くことにより、人それぞれに個性があることに気付き、自分の個性を伸ばしていこうとする意欲をもたせるようにする。
・自分の個性を理解し、今後の生活を考えることができたか。(発言内容、振り返りカード)@C
Z 資料(授業でのワークシート)
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