そこで

C…子ども  T…教師

◎ 実践

T:何をしているときが,一番ほっとする?楽しい?

C:うーん。本を読んでいるときかな。

T:本たくさん読んでいるものね。好きな本を読んでいるときは,どんな気分なのかなー。
  例えば,この前読んでた○○,一気に読んじゃったよねー。

C:あれは,次どうなっていくのか早く知りたくって,一気に読んじゃった!

T:へえー,物語の中に入り込んでたから,あっという間だったんだね。すごく集中してたもの。

C:わからないけど。あっという間だったかな。

T:じゃ,読み終わったときは,どんな気分になった?

:うーん。ぼーっとしてるかな。その前の事を忘れている感じ?
  この前嫌なことがあったけど,本読んでいたら何となく楽になっていたかな。


T:すごい!本読むことで,リラックスにつながっているんだ。

興味のあること,得意なことを資源(リソース)として広げていき,自己肯定感や有能感につなげる。
気持ちを言葉で伝えることが難しい場合は,できるだけ状況を具体的に示してやり,繰り返していくことで,話しやすい状況を整える。

 言葉のやりとりが難しい場面もあるが,好きなものをリソースとすることで,少しずつ会話を進めることができた。さらに,その後,好きな本の内容について,自分の気持ちを話すようになった。好きなことや得意なことについて語れる場面づくりは,リソースとして自己肯定感や有能感を高めるのに有効と考えられる。

◎ 考察

不登校:口数が少なく,かかわりをもつのが難しい。 【リソース探し】【称賛】

◎ 子どもの様子とねらい

こちらからの問いかけに答えはするが,自分の気持ちを伝えることは苦手で,集団の活動に進んで参加することはない。ひとりで過ごすことも多い。
活動場面において,初めてのことにはすぐには取りかかれないか,やめてしまう。
思ったことを言葉で伝えることは苦手で,周りの様子を見て我慢してしまうことも多い。
★ かかわりがちょっと難しい子どもへのブリーフセラピー