M…保護者   T…教師

 子どもの状態把握に関して,周りとの差を感じて不安を抱かれていたが,一緒にリフレーミングで手助けしながら,リソース探しをする中,小さな変化に気付いてもらうがことできた。保護者と供に,小さな変化を確認していき,同じ思いでゴールを目指すことは,協力し合った支援の第一歩と考えられる。

教師の困り感にブリーフセラピー〜保護者と教師の思いがずれる

集団不適応の子どもの保護者:子どもの状況把握に関して,学校側とのずれを感じている。

◎ 子どもの様子/保護者の様子とねらい

不登校傾向で,学校では相談室や保健室で過ごしている。
子どもの状態に変化がないことへ不安をもち,子どもの見とりにおいて,教師とずれがあることを感じている。
M:  その日は学校へ行くと約束していたのに,行きたくないから連絡してと言うんです。前の日までは行くと言っていたのに,またもとに戻っていくのではないかと心配です。
T: 行きたくないと,朝起きて来られたのですね。
M: はい,学校へ行く時間には起きてきました。
T: 以前は,なかなか言葉で気持ちを伝えられないということでしたが,起きてきて自分で「行きたくない」と言われたのですね。
M そうですね。前は起きてこないままで,連絡してとは言わなかったですね。 
T: 少しずつ気持ちを伝えられるようになってこられたのですね。ほかにも何か気付かれませんでしたか?
M: そう言えば,かかってきた電話に自分で出ることもありました。以前は,自わから出ることはなかったですね。そのあたりは,少し変わってきているのかもしれないですね。 

そこで

「リフレーミング」により,保護者の子どもの見方を少し変える手助けをしてやることで,今の状態から,解決へのリソース,できていることを一緒に探していくカウンセリングを試みる。
小さな変化に気づいてもらいながら,保護者と同じ思いでゴールを目指していく。

◎ 考察

◎ 実践
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