C…子ども   T…教師
★ ブリーフセラピー活用例
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引きこもりがち:自分を変えたいが,一歩が踏み出せずにいる。  【ゴールの設定】
C:  変わりたいと思うんだけど,毎日同じ生活。嫌な感じがする。
T: そうか。第一歩を踏み出したいんだね。何から始められそう?
C: そうだな…勉強,始めてみようかな… 
T: なるほど。勉強だね。好きな教科は? 
C: 体育。 
T: 体力作りも大事だよね。体を使うことで,何かできそう? 
C: レンタルビデオ屋に,自転車でいってみようかな…ちょうど今,借りたいDVDあるし。 
T: 外に出てみようかなってことだね。実現できそうだね。学習で,できそうなことはあるかな?
C: そうだ。妹に勉強教えようかな。

 家に引きこもりがち。自分自身や,自分の生活に変化がないことで,不安な思いにかられていた。しかし,このやりとりの過程で,変化の生じた自分,一歩前進した自分の姿がイメージできていた。
 もともと,口数の少ない子どもなので,このやりとりには,少し時間がかかった。しかし,よく考えながら,自分にできそうなことを,自分の言葉で語ることができた。