C…子ども   T…教師
★ ブリーフセラピー活用例
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不登校:学校に行きたくても行けないことを,とても気にしている。【例外探し】【リソース探し】
C:出席日数も気になるし,学校に行かなきゃいけないのはわかるんだけど行けない。つらいです。

T:学校に行けなくなってから,一度も登校できなかった?これまで,登校できた日はある?

C:一度あります。体育祭に行った。

T:へえ。すごいね,体育祭。練習には参加してないんだよね。当日参加するなんて勇気がいったでしょう。

C:はい。まあ。でも,そうでもなかったかな。友達がね,とても温かく迎えてくれたんです。
  わからないことも教えてもらったから,困りませんでした。友達には恵まれていると思います。


T:学校には,強い味方がいるんだね。

C:そう。そうなんです。親しい人はもちろんだけど,そんなに親しくない人も優しい。
  そうそう,担任の先生も話しやすい。あれこれ細かいことを言わないから,気軽に話せます。

 それまでは学校に行きたいのに行けないと,辛そうな表情で話していたが,例外探しによって級友の存在というリソースを確認することができた。 その後は,表情が明るくなり,部活動や趣味のことなどを笑顔で話す。
 その後,学校に行って,教室外で友達と話す方法を自ら考えた。