適応が難しい子ってどんな様子?

 本研究では,県内の市町村立の小・中学校(学校規模〔学級数〕ごとに無作為に抽出された小学校39校,中学校39校)を対象に,集団に適応することが難しいと思われる児童生徒の様子についてアンケート調査を行いました(調査2)。その結果,小学生404名,中学生438名についての回答が得られました。

 ここでは,「集団に適応することが難しいと思われる児童生徒の様子」について,調査の結果を基に考えることにします。
 → 調査項目はこちら

 ここでは,小学校,中学校それぞれの全体の調査結果,および17の調査項目ごとに学年別の調査結果を紹介します。

 グラフは,回答を得た「集団に適応することが難しいと思われる児童生徒」について,下の段階ごとの人数を百分率で表しています。(配列順は,「4 あてはまる」「3 ややあてはまる」の合計の多いものから)

 1 あてはまらない  2 あまりあてはまらない 3 ややあてはまる 4 あてはまる

小学校の調査結果(グラフ)へ → 中学校の調査結果(グラフ)へ →
「あてはまる」子どもが多かった項目 → 各調査項目ごとの結果(グラフ)へ →
調査2と調査3を比べると・・・ →





調査2の結果 − 小学校



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調査2の結果 − 中学校



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「あてはまる」ことが多かった項目
 以下の項目は,小学校・中学校ともに「4 あてはまる」「3 ややあてはまる」の数が多かった項目です(数字は,「4 あてはまる」と「3 ややあてはまる」の児童生徒数の百分率の合計)。
質   問   項   目 小学校 中学校
授業中,席にはついているが,ぼんやりしたり,自分のやりたいことをすることが多い。 65.6% 54.2%
学力が低く,授業について行けない。 44.8% 57.4%
グループでの活動や話し合いに参加しないことが多い。 48.3% 53.8%
友達とのけんかやトラブルが多い。 49.8% 34.1%
人の意見に耳を傾けず,自分の意見ばかり言うことが多い。 42.8% 30.9%
 以下の項目は,上の項目以外で小学校・中学校いずれかで「4 あてはまる」「3 ややあてはまる」の数が多かった項目です。
質   問   項   目 小学校 中学校
授業中,じっと座っておくことができなかったり,周りの子どもに話しかけたりすることが多い。 44.1% (27.0%)
当番や係活動等をしないことが多い。 35.6% (29.1%)
ちょっとしたことで大声を出したり,泣いたり,暴れたりすることが多い。 31.2% (14.0%)
休み時間や昼食時等に一人で過ごすことが多い。 (25.7%) 42.8%
自分の意見や言い分を言わない。 (21.3%) 38.7%


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1 保健室や相談室など教室以外で過ごすことが多い。
2 休み時間や昼食時等に一人で過ごすことが多い。
3 友達とかかわるより,教師とかかわることが多い。
4 授業中,じっと座っておくことができなかったり,周りの子どもに話し掛けたりすることが多い。
5 授業中,席にはついているが,ぼんやりしたり,自分のやりたいことをすることが多い。
6 授業をさぼったり,勝手に教室を抜け出したりすることが多い。
7 授業や集会等で大声を出したり,立ち歩くなど周囲に迷惑を掛けることが多い。
8 グループでの活動や話し合いに参加しないことが多い。
9 当番や係活動等をしないことが多い。
10 学校行事(運動会,旅行遠足,発表会等)に参加しないことが多い。
11 集会や集合時に自分の列に並ばないことが多い。
12 学力が低く,授業について行けない。
13 学校でほとんどしゃべらない。
14 自分の意見や言い分を言わない。
15 友達とのけんかやトラブルが多い。
16 ちょっとしたことで大声を出したり,泣いたり,暴れたりすることが多い。
17 人の意見に耳を傾けず,自分の意見ばかり言うことが多い。

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