段階 |
学習活動
|
指導上の留意点 |
導入 |
 |
『源氏物語』−桐壺−の内容を振り返る。
|
|
 |
桐壺の更衣がおかれた立場と心情,桐壺を取り巻く人物の立場を尋ねる。
※宮中での人間関係と身分の問題を踏まえさせる。
|
 |
帝への手紙を班で書くことを確認する。
|
|
展開 |
 |
帝への手紙を班別に推敲し,班全体で新たな手紙を一通書く。
|
|
 |
班で,司会者・発表者・記録者を決めさせる。(希望が出なければ,番号で割り振る)。
※教師が手紙の書き手ごとに編成した班を,事前に知らせておき,授業開始の時点で班別に座らせておく。
※前回書いた手紙を班ごとにまとめて印刷したものを配布する。
|
 |
前回書いた手紙を班内で音読させた後,人物の立場や考え方を整理させ,その人物が帝にどうしても伝えたいことは何か,討議させる。
※内容が人物の立場や考えに関係することを確認させる。
|
|
 |
班で作成した手紙を発表し,検討する。
|
|
 |
1班から順番に手紙を音読させ,一班ずつ検討させる。
※手紙検討のとき,発表順が一つ前の班に,評価できる点と感想・指摘を必ず一つは述べさせる。その後でクラス全体に感想を求める。
※内容上問題があり,クラスから意見が出なかったことに対しては,最後に教師が本文などを根拠にして助言する。
|
|
 |
手紙から桐壺の周りの人物の考えを読み取り,桐壺と帝との愛の障害の大きさを考える。
|
|
 |
手紙の内容を踏まえて人物それぞれの考えを発表させる。
※単純な個人の好悪の問題から言動がなされたわけではないことを手紙から考えさせ,それだけに二人の愛が問題を抱えていることに気付かせる。
|
|
まとめ |
 |
人間の思いには時代を超えて共通するものがあることを感じ取る。
|
|
 |
3作品について振り返らせ,時代や状況を違えても,共通する心の動きがあることを確認させる。
|
|
 |
学習を振り返り,今後の古典学習への意欲を高める。
|
|
 |
3作品が古典として現代に伝わっていることのもつ意味を尋ね,ジャンルや時代を越えて現代にも共通するテーマでまとめられることを確認する。
|
|