段階 |
学習活動
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指導上の留意点 |
導入 |
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前時を振り返り,本時の学習について見通しをもつ。
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ノート・ワークシートを見直させ,場面とお七の特徴について振り返らせる。
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展開 |
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教師の読みに従って,後半を音読する。
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吉三郎の人物像が分かる箇所に傍線を引き,ワークシートにまとめる。
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容姿・性格・立場などの説明を本文中から探させる。
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お七の吉三郎に対する気持ちが反映された箇所に傍線を引き,ワークシートにまとめる。
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吉三郎の行動を語る視点人物と,そのことのもつ意味を考えさせる。
※生徒が読み取れないようなら,前時の場面と比較させ,同じ視点で語られているか尋ねる。 ※「お七見しより,」で,見たものは何か確認させる。
※心情語や場面の説明(描写)の視点人物は,お七であり,読者の思いとお七の思いが重なることを確認させる。
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吉三郎の容姿や行動の描写が見た者にどのような印象を与えるか,考える。
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傍線を引いた箇所を参考に,吉三郎の人物像・表情・状況を明らかにさせる。
※お七が「うれし」と思った理由を考えさせる。
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お七と吉三郎の気持ちの変化をとらえる。
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「これより〜」の内容を明らかにさせ,そこに至る経過をたどらせる。
※「たがひの思ひ」になるまで,時間的に短いにもかかわらず,お七の吉三郎への思いが,行動から読み取れることを確認させる。
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手紙のやりとりを通してお七の思いがどのようになっていくか,まとめる。
※6段落の傍線部を確認させる。
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この場面での恋愛の構造をまとめ,恋愛を成立させる要因と阻害する要因を考える。
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『電車男』でのまとめ方を参考にさせる。
※注の「衆道者は女性との関係が禁じられている」部分を読ませる。
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読者の共感(憧れ)を呼ぶ点は何か考えさせる。
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まとめ |
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現代と古典の恋愛の構造を比較する。
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『電車男』でのまとめと比較させ,物語として同じような構造をもっていることを確認させる。
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恋愛話の魅力に,普遍性がある点を実感させる。
※好色五人女が江戸期のベストセラーであるばかりでなく,古典として現代まで伝わっているのはなぜか,考えさせる。
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次回の授業(平安文学『源氏物語』)について予告する。
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