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総合学科における総合的な学習の時間のカリキュラム編成 | ||
総合学科では,幅広く開設された多様な普通科目及び専門科目の中から,自己の興味・関心に基づき学習する科目を主体的に選択することができる。また,進路への自覚を深め,将来の職業生活の基礎となる知識・技能等を習得するための原則履修科目「産業社会と人間」がある。 総合学科において総合的な学習の時間を構築していく場合,まず導入として1年次で「産業社会と人間」を学び,人間としての生き方,仕事の意味や意義を知り,自分の特性や性格を考慮しながら,将来の進路設計に向けての科目決定など幅広い学習を行う。そして,2年次において,選択教科・科目で学んだことや体験活動を基にして,具体的な進路に応じた課題発見活動を展開していく。そして,3年次での課題探究活動で完結させる。 教育課程審議会答申(平成10年7月)において,総合学科で実施されてきた「産業社会と人間」や専門高校で行われてきた「課題研究」との関連を考慮した学習が総合的な学習の時間で適切に行われるよう指摘されている。 |
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○ 産業社会と人間(1年次) | ||
自己の在り方生き方や進路(自分探し)について学習をする科目であり,選択科目の決定も含めてガイダンス的性格をもつ科目である。総合学科では,入学年次に実施されている。 学習内容例としては次の3項目が挙げられる。 ・人間としての生き方など幅広い学習を通じて自己理解を図り,現代社会での自己実現の在り方を考えさせる。 ・職業についてのさまざまな学習を通して,職業観の確立を図るとともに,将来の進路への展望を持たせる。 ・将来の進路設計に向けての選択科目を考えさせる。 |
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○ 2年次における総合的な学習の時間 | ||
2年次の総合的な学習の時間においては,1年次で学んだ「産業社会と人間」の内容を充実,発展させていく。生徒自身が決定した系列においての選択教科・科目で学んだこと,また,インターンシップやオープンキャンパス等の体験的な学習を通して,社会の現実を知り,自己の在り方生き方を認識させ,具体的な進路と自己発見,自己実現を目指していく。そして,その過程の中から,生徒一人一人が追究していくべき課題を発見させる。 | ||
○ 3年次における総合的な学習の時間 | ||
3年次では,自らの進路または興味・関心に応じて設定した課題について,これまで行ってきた進路学習,体験学習を基にして,調査研究活動,制作活動等,具体的な探求活動を行っていく。そして,最後に発表会を実施し,生徒が行ってきた課題探究活動の成果を披露する。このことにより,自らの進路意識に基づいた課題に主体的・創造的に取り組む態度やその分野の理解を深め発表する能力を育てていく。 | ||