1 総合的な学習の時間のねらい

○ 総合的な学習の時間のねらい       ≪学習指導要領≫


ア 自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
イ 学び方やものの見方を身に付け,問題の解決や探求活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の在り方生き方を考えることができるようにすること。
総合的な学習の時間のねらい
 「生きる力」として求められている内容(中央教育審議会答申)「いかに社会が変化しようと,自分で課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力」がほとんどそのまま総合的な学習の時間のねらいとして掲げられている。このことからも総合的な学習の時間が学校の教育活動を展開する上で大切であることがわかる。
 
○ 高等学校における総合的な学習の時間
 高等学校の総合的な学習の時間は基本的には小中学校と同様の性格をもつものであるが,学習の展開等で次のような特徴がある。
 第1に学習活動の内容の多様さがあげられる。高等学校学習指導要領解説総則編第1章第4款の2に総合的な学習の時間の学習活動の例示が次のように示されている。
ア 国際理解,情報,環境,福祉,健康などの横断的・総合的な課題についての学習活動
イ 生徒が興味・関心,進路等に応じて設定した課題について,知識や技能の深化,総合化を図る学習活動
ウ 自己の在り方生き方や進路について考察する学習活動
 これによると,小中学校でも例示されているアの「横断的・総合的な課題の学習活動」の他に,高等学校では「興味・関心,進路等に応じて設定した課題について,知識や技能の深化,総合化を図る学習活動」や「自己の在り方生き方や進路について考察する学習」があげられている。
  特に総合学科においては総合的な学習の時間における学習活動として上記のイに示す活動を含むことと明記してある。
  このことは生徒一人一人がどのような分野に興味・関心をもっているか,そしてそれをどのようにして将来の進路等に結びつけていくか考えさせ,それに応じて教科等で学んだ知識や技能等を相互に関連付け,それらを生かして総合化を図っていくという生徒主体のより積極的な学習活動が求められているといえる。
  またウの項目については総合学科の「産業社会と人間」の学習活動も含め,生徒に自己の在り方生き方について考えを深めさせ,生徒に進路意識を高め,将来の生き方を考察する能力や態度を育成していく必要があると思われる。
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