教師による評価活動
       
         
教師による評価活動の目的     
     
@ 生徒が自らの学習をさらによりよいものへと改善していくための情報のひとつとして,教師から生徒にフィードバックされるという視点
A 教師が自らの題材計画や授業計画,指導についての自己評価をするための情報収集という視点
   

    
  @については,教師が評価を行う目的の中では最も重要であると考える。それは単に情報をフィードバックするだけでなく,その題材の目標が達成できていない場合には,必要に応じて,個別指導や全体に対するアドバイスが必要であるように,常に教師の指導と表裏一体でなければならないからである。(「指導と評価の一体化」)ここでの評価とは,簡単なものでは「その表情,いいねえ!」といった声かけや「もう少し,遠くを意識して…」といったような指導場面での瞬時の声かけやアドバイスから,通知表などによる評価のフィードバックまで様々であるが,いずれも生徒にとっては大きな影響をもたらすものであるという認識が必要である。     

     
  Aについては,ややもすると忘れがちだが,教師自身の指導技術の向上やカリキュラム改善のための視点を常にもっておきたいものである。一つの題材の中でも,生徒の実態などに応じて,その題材の目標達成のために指導計画の変更をする場合もある。また,一つの題材を終えて,その計画や実際の指導がどうであったかということを振り返ることは教師自身の成長には欠かせないことである。自分の授業の失敗を,安易に生徒の意欲のなさなどで済ませてしまうことがあってはならない。その前に,「題材に対する生徒の興味・関心を喚起する手立ては十分であったか」「学習事項を身に付けるために必要なレディネスが十分に備わっていたのか」など,もう一度,自らの計画や指導に目を向けることが大切である。
 
 以上のことを踏まえ,本題材における評価計画を設定した。   
           
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