第2学年 題材「日本の伝統音楽に親しもう」評価計画
     
     
1 実施時期  9〜10月     
     
2 実施時間数 4時間     
      
3 指導目標
 (1) 日本の伝統音楽について理解し,箏を中心としたアンサンブル活動を通して,日本のよさを感得させる。
 (2) 日本の伝統楽器である箏について理解し,基礎的な演奏技能を習得させる。
   
4 題材の評価規準
音楽への関心・意欲・態度 音楽的な感受と表現の工夫 表現の技能
鑑賞の能力
題材の評価規準 日本の伝統音楽について関心をもち,意欲的に理解や表現をしようとしている 日本の伝統音楽である箏の音色の美しさや箏独特の響きを感じながら,表現の工夫をしている 箏の基礎的な奏法を習得し,アンサンブル活動に取り組んでいる。
我が国の伝統音楽のよさや美しさを理解し,鑑賞している。
学習活動における具体的な評価規準
(表記はB基準)
【評価方法】
[場面]
@箏の基本的な奏法やその音色についての関心を持って,鑑賞活動や演奏活動に取り組んでいる。 【観察】
[1/4〜3/4]

A箏とのアンサンブル活動のための話し合いや練習に取り組んでいる。【観察】[
2/4
@箏の音色を生かすような楽器の編成やアレンジパターンを工夫している。
【対話・グループ発表カードの記入状況・発表会観察】
[2/4〜4/4]
@箏の基本的な奏法
(座り方・爪のつけ方・弦の弾き方)についての理解ができており,奏法を意識しながら演奏に取り組んでいる。
【観察・振り返りシートの記入・発表会観察】
[全時]
@箏の音色や独特の響きを意識しながら,「六段の調」「春の海」を鑑賞している。
【行動観察・対話】[1/4]

A箏の奏法や音色に気を付けながら,他のグループの発表を聴いている。
【行動観察・発表会の記録シート記入状況】[4/4]
A基準のためのキーワード @より高い関心 
積極的
A積極的 
楽しみながら
@曲のイメージにあった
パターンをもとに創意工夫
@奏法が確実に身についている
他のパートを意識しながら
@よさに気付く
A音楽的なよさ
音楽的なアドバイス
B基準に達していない生徒への配慮 @箏の奏法や音色の特徴に気付かせるようなアドバイス
A
-1自分の学習状況にあったパート選択をするようなアドバイス
A
-2基礎的な奏法習得のための個別指導
@-1箏の音色を生かすことができる楽器例を提示する。
@
-2担当パートの演奏が十分でない生徒に対する教えあい活動の奨励
@-1個別のアドバイスや双方の指導
@
-2振り返りシートへのアドバイス記述
@音楽の諸要素を意識した聴取のアドバイスと再鑑賞
A鑑賞する際のポイントについての再確認

      
 この評価計画では,題材の目標を4つの観点にそって構造化した評価規準をもとに,さらに具体的な評価規準や評価の場面,方法などを明記した。
 学習活動における評価規準は基本的にB基準を示している。A基準を明確に文章で示すことは,Aと評価する生徒の可能性を狭めて,Aと評価できる生徒の姿を限定してしまうとの考えから,Aと評価できる可能性をキーワードで示すにとどめた。それにより,目標に即して,教師が予想しなかったようなより多様な生徒の姿を評価できると考える。
 また,B基準に達していない生徒に対する配慮を具体的に示すことで,より多くの生徒が目標を達成できるように教師の指導を具体化したいと考えている。このことにより,指導と評価の一体化がより確かなものになると考えている。
    
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