平成24年度佐賀県小・中学校学習状況調査及び全国学力・学習状況調査を活用した調査Web報告書

Web報告書もくじⅣ 教師意識調査結果の分析


教師意識調査結果の分析
                                       教師意識調査の全てのグラフ(Ⅱ 教師像共通グラフへ)

3 家庭学習への関与状況

8割ほどの教師が、家庭での学習方法に対して、具体例を挙げながら指導している。平成23年度と比較すると、わずかではあるが家庭学習の方法について指導を行っている教師の割合が増加している。[図1]

家庭における具体的な学習方法を挙げて指導している学校ほど、教科別平均正答率が高い結果であった。[図2-1][図2-2]
 

この節では、家庭での学習方法に関する指導と教科別平均正答率との関連について分析する。

なお、学校スコアによるグループ比較においては、小学校、中学校の最高学年である小学6年生と中学3年生の結果を基に比較することとする。

 

   
「家庭での学習方法について,具体例を挙げながら指導していますか」について
 

 

図1 「家庭での学習方法について、具体例を挙げながら指導していますか」の回答の割合(経年比較)

「行っている」「どちらかといえば行っている」と回答した小学校教師の割合は79.5%である。これに対し、同じ回答をした中学校教師の割合は82.3%である。小学校、中学校共に8割程度となっている。[図1]

経年で比較すると、小学校、中学校共に大きな変化は見られない。

 

図2-1 家庭学習に対する指導の程度と教科別

      正答率(小学6年生)

  

 

図2-2 家庭学習に対する指導の程度と教科別

      正答率(中学3年生)

この設問においてAグループとBグループの教科別平均正答率を比較すると、小学校では、 6教科中4教科においてAグループの平均正答率が高くなる結果である。 中学校では、7教科中6教科においてAグループの平均正答率が高くなる結果である。[図2-1][図2-2]

 

   
これからの指導に向けて
 

 家庭との連携を図り、家庭学習の充実を

学力の向上を図るための1つに家庭学習の充実があり、家庭との連携が大切となってくる。そのため、学校においては、学校独自に「家庭学習の手引き」を作成し、家庭学習の重要性や家庭での学習方法などについて示している。この中で、学習方法については、多くの教師が「家庭学習の手引き」で提示するだけでなく、具体的な学習方法を提示しながら指導に当たってきた。今後も、具体的な学習方法の提示を示すことはもちろんのこと、家庭学習の効果を児童生徒はもちろんのこと、家庭にも示すことで、家庭との連携を図り、家庭学習の充実を目指すことが大切である。


最終更新日: 2012-10-15